ZOOM UP【アーユルヴェーダ】 学会・ウェビナー・専門店での情報発信で、国内市場へ浸透
世界的な高齢化、医薬品の副作用の問題、生活習慣病の増加などを背景に、アーユルヴェーダ関連製品市場は拡大している。安全、安価、効果的な医療としてWHO(世界保健機関)の推奨を背景に、米国では、アーユルヴェーダを扱う開業医も増え、代替医療として定着している。日本では、1970年にアーユルヴェーダ研究会が発足、1999年にアーユルヴェーダ学会に改称。2011年にはアーユルヴェーダ医療融合協会が発足しており、医師や薬剤師などの有志が集い、定期的なセミナーや年次学会など、様々な科学的検証が行われている。一般的には、健全な精神を培うための瞑想やヨガ、ハーブオイルを用いた美容サロンなどが浸透するほか、サプリメントや健康食品としても、自然治癒力を高め、乱れた生命機能を調和させるための生活習慣や食事に様々な方策を提供している。
インドに拠点を置くサミ・サビンサグループは、アーユルヴェーダに基づき開発した食品素材および化粧品素材を100種類以上ラインアップ。日本国内ではサビンサジャパンコーポレーションがインドの伝承ハーブ素材を提案している。スリランカ産オリジナル商品の企画開発および輸入販売を手掛けるANANDAH LIFE(合)(アナンダライフ)では、スリランカ式アーユルヴェーダ「ヘラウェダカマ」現役医師監修のヘルスケアブランド『ambara(アンバラ)』を提案している。イチバンライフ㈱は4月10日、ウェビナー「老化のしくみ」を開催。老化の主な原因について、「有害食品や化学物質、紫外線、大気汚染といった外的要因と、老廃物質の内的要因がある」とし、老化に対する影響は、「生活習慣や環境が75~85%、遺伝が15~25%」「細胞老化のメカニズムは、体内の老廃物蓄積が主因」などと解説した。
専門店では、今年1月に、日本初のスリランカアーユルヴェーダセレクトショップ「mok Ayurveda select shop & Drink stand」が都内代官山駅前にオープン。スリランカにアーユルヴェーダリゾートホテルを構えるKarunakaralaグループの姉妹ブランドで、現地のスパイスやハーブのほか、「体質別ハーブティー」などを提供している。 学会については、「第46回日本アーユルヴェーダ学会東京研究総会」が今年11月2日から2日間、都内で開催される。つづく
詳しくは健康産業新聞1787号(2024.5.1)で
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