【話題追跡】 競争増すペットサプリ市場、高級化で差別化

 コロナ禍以降、生活に癒しを求めてペットを飼う人やペットの健康を気遣う人が増えている。ペットフード協会によると、2023年の新規飼育頭数は、犬39万7,000頭、猫36万9,000頭と微減しているが、ペットサプリの開発は活発化している。富士経済によると2023年のペットサプリメント市場は、前年比9.5%増の100億6,400万円となり増加傾向が続く。本紙編集部は昨年12月、健康食品の受託加工・製造企業を対象に、ペットサプリの受託製造の状況についてアンケートを行った(2023年12月、健康食品受託・製造企業138社)。その結果、「ペットサプリの受託を行っている」と回答した企業は49%。さらに「受託件数が増えている」と回答した企業は57%と過半数を超え、商品開発が活発化している様子がうかがえた。最近は、エサにかけるふりかけタイプなども人気という。

 

 こうした中、新規参入や差別化によるペットサプリの高級路線が顕在化してきた。再春館製薬所は今年、同社初となるペットサプリ『エイジングケアピューレ』を上市。1ヵ月分で5,258円ながら想定以上に売れているという。差別化を図ろうと高価な原料を配合するケースも増えてきている。取材した九州の受託メーカーには、NMNの配合が増えてきているという。最終製品で1ヵ月1万円以上のペットサプリも見かける。イヌのストレスケアにCBD配合のサプリメントを開発するメーカーも見られる。また、冬虫夏草を扱うメーカーにはジビエ肉に配合するために冬虫夏草エキス末が採用され、コンスタントに注目があるという。つづく

 

詳しくは健康産業新聞1787号(2024.5.1)で
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