【インタビュー】 「多様化するニーズを見極め、商品開発に生かす」若手チームが主導

 自然食品卸の㈱創健社の代表取締役社長・中村靖氏に、2023年の振り返りと2024年に向けた取り組みについて話をうかがった。

 

──23年を振り返って

 原材料価格の高騰で各社が値上げに踏み切った1年だった。我々も商品価格の値上げを段階的に実施した結果、売上高は前年を上回る結果となった。一方、販売数量は減少に転じるなど、昨年は外的要因に大きく左右された。当社主力商品『有精卵マヨネーズ』は、加工用油脂の値上げや鶏卵不足を受け、ここ3年で3回の値上げを実施した。当社としても心苦しい限りだが、値上げに関する消費者理解も徐々に得られ始めている。

 

 商品戦略については、プラントベース商品の拡充を図った。新たな取り組みはオートミールの商品開発に着手、新商品『オートミール麺』は、オートミール粉と馬鈴薯澱粉のみで商品化したもの。この分野は当社初の試みであり、販売も好調に推移している。看板商品『ジロロモーニ』シリーズは、コロナ5類移行を受け、レストランでのメニュー提供が再開。PB・OEM事業にも注力し、幅広い業種から引き合いが寄せられた。

 

──24年の展望について

 若い世代の創健社ファンを獲得していきたい。同世代の意見・発想を具現化する「新しいモノづくり課」では、営業部門と開発部門から選抜した若いスタッフが在籍、20~30代女性のニーズの掘り起こしにチャレンジしている。昨年発売に漕ぎ着けた商品は、発酵飲料『発酵のやさしさと乳酸菌』など。消費者ニーズは常に多様化しているため、主婦やおひとり様需要を獲得できる社内体制の強化を図っていく。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1780号(2024.1.17)で
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