【特別インタビュー】 法政大学人間環境学部教授 宮川 路子 氏
今年3月に発売された書籍『人生100年の健康づくりに医師がすすめる最強の水素術』(サンライズパブリッシング)が話題を集めている。既に重版を含め1万部以上を完売。水素療法の様々な臨床例、有用性を一般人にもわかりやすく紹介する内容で、水素療法を導入するクリニックや水素商材の取扱企業にも、読者からの問合せが相次ぎ、販売に結び付くなど、追い風となっている。本著の著者であり、法政大学人間環境学部教授、下北沢西口クリニック院長の医学博士・宮川路子先生に、水素との出会いから、水素療法による治療実績、予防医療・健康増進分野における水素の有用性などについて話をうかがった。
──水素に注目されたきっかけは
宮川氏 大学での学生相談や患者さんの診療を通して、鬱や精神的な疾患を抱える方の多くは、食生活が乱れており、腸の健康状態が悪いことがわかりました。2014年から高濃度ビタミンC点滴やサプリメントの活用など、栄養療法を導入したのですが、便秘や血流の悪い人にはあまり効果が見られませんでした。そこで、腸活や血流改善に良いものはないかと、色々と情報収集していた中、水素には血流改善作用や抗炎症作用があることを知り、炎症性腸疾患などにも有効かもしれないと、興味を持ちました。
──水素療法で実績の高い症例は
宮川氏 千人を超える方々に水素療法を導入して頂いた中で、水素療法が有効な症例は多岐に亘りますが、最も多いのは睡眠障害の改善です。また宮川メソッドによる放射線・抗がん剤治療の副作用軽減も、多くの患者さんに効果を発揮して喜んで頂いています。水素は副交感神経を優位にしてリラクゼーション効果をもたらすことはもちろんですが、水素の存在が闘病中の患者さんの安心感に繋がり、精神的な支えになっていることも、大きな効果だと考えています。他にも腎機能の改善、肝機能の改善、間質性肺炎の改善、急性期脳梗塞の改善、認知機能の改善、最近ではコロナワクチンの後遺症の軽減など、数え上げればきりがありません。
――水素の素晴らしいと思う点は
宮川氏 水素は副作用もなく、多彩な症例に対してプラスの影響を与えられる唯一無二の存在です。だからこそ人間は、免疫等を司る腸内で自ら水素を作る能力を与えられているのだと思います。腸を健康にして自ら水素を作り出せる状態にすることが理想ですが、現代人はそれが難しいことが多いのです。そこで、玄米由来で食物繊維を豊富に含む発酵食品「FBRA」などの栄養と、水素を軸としたホームセラピーを日常生活に採り入れることは、最高の健康増進法であり、生活習慣病の予防に寄与し、医療費の削減に繋がると同時に、国民の健康寿命の延伸を実現できると確信しています。つづく
詳しくは健康産業新聞1776号(2023.11.15)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら