【話題追跡】 パーソナライズサプリ市場じわり拡大、「3Dプリンタ」活用も
個人の体質や体調に合わせて摂取するパーソナライズサプリは、2000年代からITやバルク生産サプリの活用で何度かムーブメントとなったが、コスト高などがネックになっていた。しかし2020年頃から、再び市場が拡大している。富士経済にると、パーソナライズサプリメントの市場規模は2020年が57.6億円で、2021年が69.5億円、2022年が76.4億円と増加。3年間で約30%成長した。実際に多くのブランド、製品の売上状況は好調だ。
オーダーメイドサプリの普及には、リモート検査技術の向上により、安価でスピーディーに検査ができるようになったことや、診断アプリの開発と普及が進んだことが影響している。近年ではリモートでの尿検査が普及。腎臓、肝臓、消化器、尿路系の検査に用いられ、薦めるサプリの幅が広がった。さらに、3Dプリンタ技術の活用によるコストダウンも始まりつつある。3Dプリンタは現在、介護食や人工肉への導入が始まっているが、サプリへの導入が進めば、多品目製造のコストが減少する。こうしたテクノロジーの進展により、パーソナライズサプリも進化。新たな展開が始まろうとしている。つづく
詳しくは健康産業新聞1773号(2023.10.4)で
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