順天堂大・堀江教授、「機能性表示食品の活用を」
「第31回日本医学会総会2023東京博覧会」が4月15日から23日まで、東京国際フォーラムおよび丸の内・有楽町エリアで開催された。様々なイベントを通じて、医師による食・栄養学の情報発信、セルフケア、ロコモ・フレイル対策など、高齢社会に向けた医療分野の健康戦略の最新情報が発信された。初の試みとして、オンライン博覧会を5月末まで開催、「健康」や「医療」に関する最新の情報を発信した。
4月16日開催の市民公開講座には、「医食同源 飽食から選食の時代へ」と題し、順天堂大学大学院医学研究科主任教授の堀江重郎氏が講演。食事、栄養学とともに、機能性表示食品の活用などにも言及した。堀江氏は、「世界で20億人以上が肥満。2025年には成人の5人に1人となる可能性」と警鐘を鳴らし、「飽食の時代の悩みは栄養の偏り。これからは自分に本当に必要なものを質・量ともに見極め摂取する“選食”の時代」と強調した。
選食については、「質と量」「価値」「時」の3点を解説。「質と量」については、旬の食材を重視した上で、ファスティングを含む適量を摂取することの重要性に言及。「腸内細菌の多様性を高める食材を自身で選択する栄養学的知識が重要」と語った。ファスティングについては、「消化に良いものを食べる(準備期)、固形物を食べない(断食期)、柔らかいもので胃を慣れさせる(回復期)に分け、正しい方法で行うことで内臓の休息や有害物質の排出、免疫力の向上、味覚のリセットに有効」と解説した。つづく
詳しくは健康産業新聞1764号(2023.5.17)で
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