新たな表示で特保申請、「心血管疾患」「メタボ」「2型糖尿病」リスク低減で
消費者庁は2月14日、疾病リスク低減型の特定保健用食品として表示許可申請のあった3品について、消費者委員会への諮問を行ったと発表した。申請された3品の保健の用途は、「心血管疾患」「メタボリックシンドローム」「2型糖尿病」のリスク低減にそれぞれ対応するもの。今後、安全性・有効性の審査が行われる。申請したのは3社。マルハニチロではDHA・EPAを関与成分とするフィッシュソーセージで、「歳をとってから心血管疾患になるリスクを低減する可能性がある旨」の表示で申請した。花王では茶カテキンを関与成分とする茶系飲料について、「メタボリックシンドロームの発症リスクを低減する旨」の表示で申請。サントリー食品インターナショナルでは、桑の葉由来イミノシュガーを関与成分とする茶系飲料で「2型糖尿病の発症リスクを低減する可能性がある旨」の表示で申請を行った。
疾病リスク低減特保が導入されたのは2005年。「カルシウムと骨粗鬆症」「葉酸と神経管閉鎖障害」に関して、科学的根拠が広く認められ確立されているものとして基準が示されているが、許可実績があるのは「カルシウムと骨粗鬆症」のみとなっている。一方で05年の導入当時から、個別申請は可能。原則として、「関与成分の有効性を検証した論文からなるメタアナリシスの論文を添付する」こととしている。消費者庁では、エビデンスに見合う表示であれば、個別申請は可能としている。つづく
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