【インタビュー】 届出から1年、「免疫表示」受理〈アサヒグループ食品〉

 昨年12月、アサヒグループ食品㈱(東京都墨田区)のサプリメント『ディアナチュラゴールド L-92 乳酸菌&食物繊維』(届出番号:H727)が、「免疫機能の維持」を含む表示で機能性表示食品として受理された。同社研究開発本部・灘岡氏、コンシューマ事業本部・蓮見氏に、開発経緯や、届出までの取り組み、今後の販売戦略などについて話を聞いた。

 

――「L-92乳酸菌」の特徴は

灘岡氏 「L-92乳酸菌(L.acidophilusL-92)」は、アサヒグループが保有する多くの乳酸菌の中から、2001年にアレルギーを抑える効果が期待される乳酸菌として選抜された菌株です。2000年頃から素材の研究・開発をスタート。これまでに、ホコリやハウスダストなどによる鼻の不快感の緩和、免疫機能の維持など、「L-92乳酸菌」の効果をヒトで検証して論文化しています。

 

―― 届出で苦労した点などは

灘岡氏 届出を行ったのは2021年後半です。機能性表示食品のガイドラインでは、免疫表示について、身体全体に作用することを一部の指標だけで表示するのはNGということが示されていました。その上で、「L-92乳酸菌」が身体の免疫全体にどう働きかけるのか、所有していたエビデンスデータだけでは不足していました。色々な試験の結果、pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけることがヒトレベルでわかりました。その有用性を確認して研究レビューを作成しました。

 

―― 今後の商品展開について

蓮見氏 「ディアナチュラ」シリーズの商品として販売を予定しています。受理品の機能性関与成分は、「L-92乳酸菌」と「グアーガム分解物(食物繊維)」の2つ。表示内容は、L-92乳酸菌(L.acidophilusL-92)による免疫機能の維持と、グアーガム分解物(食物繊維)による、善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を整えるのWクレームです。販売チャネルは、「ディアナチュラ」シリーズの主販路であるドラッグストア。家族の健康を考えている40代、50代をイメージし、同シリーズの商品に近い価格帯となる予定です。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1757号別冊『乳酸菌・ビフィズス菌・乳酸菌生産物質』(2023.2.1)で
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