ZOOM UP【ゴマ由来素材】 「栄養成分」+「味・香り」で採用広がる
インテージ『健康食品・サプリメント+ヘルスケアフーズ+セルフヘルスケア市場実態把握レポート2022年度版』によると、ゴマ・セサミンのメインユーザーは50〜70代男女で、利用者の7割超が「ほぼ毎日利用」と回答。利用目的は、「健康維持・増進」目的が4割以上を占めている。健康志向商品の開発に当たり、「栄養成分」と「味・香りの良さ」を両立するゴマは、トクホや機能性表示食品、サプリメントはもとより、クッキーや煎餅、バーなどの製菓、ふりかけ、オイルなど調味料用途に至るまで幅広く活用されている。
アマゾン売れ筋ランキングをみると、セサミンを配合したサプリメントでは、アサヒグループ食品のディアナチュラシリーズ『黒セサミン』、ディーエイチシーの『醗酵黒セサミン+スタミナ』『醗酵黒セサミンプレミアム』、井藤漢方製薬の『黒胡麻セサミン』など“黒胡麻”や“醗酵”を強調するサプリメントが上位にランクイン。サントリーウエルネス『DHA&EPA+セサミンEX』や、オリヒロ『しじみ高麗人参セサミンの入った黒酢にんにく』、医食同源ドットコム『黒酢にんにくセサミン』などセサミンとのプレミックスによる相乗効果を訴求したサプリも売れ筋に。ランキング以外にも、2粒中黒ゴマ5,000粒分のセサミン25mgを配合した大正製薬『大正セサミン』、ゴマ約2,000粒分のセサミンを配合したやずやの『アマニとえごま セサミンプラス』などセサミンを手軽に摂れるサプリメントが流通。山田養蜂場やえがお、小林製薬などでも、セサミンをベースに製法や副素材、年代別提案など差別化を図ったサプリメントを展開している。
サプリメント市場では、セサミン研究・開発実績30年以上の実績を持つサントリーウエルネスがシェア6割超を占める。セサミンを用いた機能性研究では、動脈硬化の予防、女性の更年期障害に対する自律神経機能改善、血管弾力性改善、日常疲労に対する効果と肝臓保護など数多くの研究成果を報告。“ゴマ=健康”の認知定着の礎となっている。昨年1月に上市したセサミン類とL-テアニンを機能性関与成分とする機能性表示食品『サントリー快眠セサミン』と連動し、3月には睡眠計測・改善サービスを開発・提供するS'UIMINに資本参加するなど、「睡眠習慣改善」での新サービスの開発を進めている。製油大手の日清オイリオグループでは、昨年上市したセサミンとセサモリンを機能性関与成分とするゴマ油の機能性表示食品『日清ヘルシーごま香油セサミンプラス』より、新たに130g瓶タイプをこの3月に上市する。家庭用食用油市場の継続的な拡大に向けて、小容量ニーズに対応する。つづく
詳しくは健康産業新聞1757号(2023.2.1)で
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