免疫表示 第2の成分登場

 キリンの「プラズマ乳酸菌」に続く免疫表示が誕生―― 消費者庁は12月21日、機能性表示食品として届出された16品の情報を公表、アサヒグループ食品のサプリメントが、「免疫機能の維持」を含む表示で受理された。機能性関与成分は「L-92乳酸菌」。研究レビューで評価した。免疫表示はこれで54品だが、このうち53品は「プラズマ乳酸菌」。キリンの受理から2年4ヵ月で、新たな機能性関与成分が受理された。

 

 今回受理されたのは、アサヒグループ食品のサプリメント『ディアナチュラゴールド L-92乳酸菌&食物繊維』。「本品にはL-92乳酸菌(L. acidophilusL-92)が含まれます。L-92乳酸菌は、pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)の働きを助け、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています。本品にはグアーガム分解物(食物繊維)が含まれます。グアーガム分解物(食物繊維)は、善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を整えることが報告されています」とのダブル表示で受理された。

 

 L-92乳酸菌は、アサヒグループ独自の乳酸菌。同成分については、これまでに「鼻の不快感軽減」機能性表示で受理実績がある。今回、免疫表示に関する研究レビューの採用文献は3報。L-92乳酸菌200億個を8週間以上摂取することで、pDCの働きを助け、体調に関する全身および特定部位の自覚症状をより軽度にする効果を確認した。「L-92乳酸菌は健康な人の正常な免疫機能を維持する機能があると考えられる」としている。文献3報は問題となるバイアスリスクはなく、「質の高い文献」としている。

 

 同社の機能性表示食品はこれで50品目(取り下げ除く)となる。同社によると、同製品の開発には2020年後半から着手。21年後半に届出を行った。日本抗加齢協会が21年9 月に公表した「免疫関係の機能性表示の科学的根拠に関する考え方」に沿ってエビデンスを取得。「2023年以降の発売を検討している。既存の『ディアナチュラ』シリーズに近い価格帯となる予定」としている。つづく

 

 

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