ZOOM UP【麹菌由来素材】 代謝・肌・フェムテックに新製品開発続々
健康食品業界で流通する麹菌由来素材は、紅麹、多穀麹、ショウガ麹、発酵きなこ、天然ヒト型セラミド――はじめ多彩。健康食品向けの供給形態は、粉末、エキスが主となっている。肥満抑制や脂質代謝へのニーズが高まり、また、免疫のコントロールに腸内環境が重要であることが知られるようになったことが追い風となり、麹菌由来素材を活用したサプリへの人気が高まっている。さらに、海外でもアジア中心に高齢化が進みつつあることから、需要が高まっている。
麹菌由来機能性素材の主要サプライヤーは、ヤヱガキ醗酵技研、ニチモウバイオティックス、ジェヌインR&D、小林製薬、バイオジェニック、牛越生理学研究所、河内源一郎商店―― など。麹菌由来素材は幅広い機能性が知られ、脂質代謝、糖代謝、腸内環境のほか、冷え、更年期障害といった女性の悩みへの機能性が確認されている。機能性研究を各社が積極的に進めており関与成分や作用機序も明らかにされつつある。
ニチモウバイオティックスは、脱脂大豆を原料に、独自製法の麹菌発酵技術により製造した『イムバランス®』について、非アルコール性脂肪肝への有効性を動物試験で確認している。ジェヌインR&Dは臨床試験を行い、脂溶性ポリフェノールに認知機能改善の機能性があることを見出し、2022年4月に論文発表している。また臨床試験により、天然ヒト型セラミドに「疲労感の軽減」「活気の促進」といった新たな機能性を明らかにしている。つづく
詳しくは健康産業新聞1748号(2022.9.21)で
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