夏季特別号【健康機器・化粧品】 快眠サポート商材の商品開発が活況化
長引くコロナ禍を受け、今年上期の健康機器・器具市場では昨年に引き続き、EMSマシンや振動マシンなどの宅トレギア、テレワークのコリや疲れ対策としてマッサージ機器類の売れ行きが好調をキープした。さらに長引くコロナ禍でメンタル的なダメージを被る人の増加から、快眠に対するニーズも伸長。高機能寝具や枕をはじめ、快眠サポートグッズの開発・上市が活発化。求めやすいサブスク対応の高機能寝具も登場するなど、ユーザーの裾野を拡大している。
2021年の市場が200億円台まで回復した水素商材市場。本紙調査(有効回答48社)では、今年上期の経営状況について「良かった」との回答は3割となり、水素水サーバーや水素水生成器、水素吸入器、水素発生剤が引き続き好調を維持していることがわかった。なかでも昨年来、施設向け、家庭向け問わず水素水サーバーや水素水生成器が好調をキープしている。水素療法を実践する医療機関も全国で500施設を超えており、メディカル分野での普及も進む。またアスリートやモデル、芸能人などの多くが、水素水や水素サプリメント、水素吸入を実践しており、特にプロアマ問わず、アスリートへの普及率は年々高まっている。
世の中に数多く流通する健康機器・器具類に対し、第三者機関が安全性や機能の妥当性を審査し、一定の水準に達している機器等を「健康増進機器」として認定する新制度として、家庭用医療機器の業界団体・(一社)日本ホームヘルス機器協会が2018年10月から開始しているのが健康増進機器認定制度だ。2019年4月に初の認定製品が初登場して以来、今年6月末時点で25社・37品目(モデル追加含む合計89品目)が認定されている。昨年同時期からは3社・4品目(同10品目)増加した。昨年7月以降での初認定企業は、健康グッズ分野の大手企業であるファイテン、スキーやスノーボードなどスポーツウェアの老舗企業であるオンヨネの2社。これら大手・有力企業による認定取得が増えるにつれ、店頭やネットで「健康増進機器認定マーク」を見掛ける機会は増えている。
【化粧品】 イン・アウトバス製品が人気 カラーメイクも復調の兆し
経済産業省の生産動態統計によると2022年1〜4月の化粧品国内販売金額は、前年同月比で2.5%増の約4,500億円と、回復の兆しが見え始めている。なかでもコロナ感染者の減少で人流が回復しつつあることから、需要が激減していた口紅やおしろいなどカラーメイクの復調が見られる。ただ、7月時点で再びコロナ感染者数が増加に転じており、その動向については、今後も注視する必要がありそうだ。本紙編集部が5〜6月に掛けて全国の化粧品受託製造企業200社(有効回答112社)を対象に実施した調査では、今年上期(1〜6月)の業績が前年同期を上回った増収企業は58%で、昨年調査より10ポイント増加、2ケタ増収企業も同5.9ポイント増の23.9%%となるなど、受託製造市場は堅調に推移していることがうかがえた。
今年上期の人気受注アイテムを聞いた調査では、ヘアケア(シャンプー・トリートメント等)が昨年4位から2位に。入浴剤(バスソルト含む)も7位にランクを上げた。在宅勤務の定着で入浴機会が増えていることが要因で、ヘアミストやヘアオイルなどアウトバス製品の需要も増加している。またSDGsへの関心が高まる中、ボトルレスを売りにした固形シャンプーも人気に。他には、マスク常用に伴う口臭ケア、ウイルスの侵入を予防するなどの目的から洗口液やハミガキ剤も上位にランクイン。フェムケアの認知拡大に伴い、デリケートゾーンケア製品なども人気を集めた。つづく
詳しくは健康産業新聞1744号 夏季特別号(2022.7.20)で
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