2018年4月27日
【免疫サポート】 高まる期待と進まぬ制度化

免疫に対しての消費者の関心は高い。電通ヘルスケアチームが実施する機能性表示食品の消費者意識調査では、「健康的な免疫をサポートする」が2年連続で上位にランクイン。NHKや民放各社でのテレビ放映の影響で“腸内フローラ”の免疫賦活作用は認知度を高め、乳酸菌メーカーには追い風に。

日本食品免疫学会学術大会では、食品の免疫調節機能についてのシンポジウム、学術発表が行われ、多くの健食メーカーが「食品が持つ抗感染、抗アレルギー作用」についてエビデンス構築を進めている。その一方で開始前から「免疫」表示が期待されていた機能性表示食品制度では“個々の健康増進機能に落とし込んだ”限定的な免疫表示に留まっている。


■粘膜免疫の主役は“IgA抗体”


人体には「粘膜免疫」と「全身免疫」の2 段階の免疫が存在している。「粘膜免疫」は、目、鼻、口、腸管などで体外のウイルス、細菌、花粉などの異物の侵入を防ぐ免疫システム。一方、「全身免疫」は、粘膜免疫を突破して体内に侵入したウイルスや細菌を排除する免疫システム。

近年「免疫サポート」に影響を与えるとして、テレビ番組や週刊誌で特集が組まれる「腸内フローラ」や「オーラルフローラ」の健全化は、「粘膜免疫」の活動に寄与することが分かっている。粘膜内には、IgG、IgM、IgEなどの抗体が存在しているが、その中で主体的に免疫抗体として役割を担うのが“ I g A”抗体だ。

“I g A抗体”は特定のウイルス、細菌に限らず幅広い病原体に反応する点でほかの抗体に対して有意性を持つ。鼻汁、唾液、胆汁などの外分泌物に含まれるが、特に腸内に多く存在することが分かっている。「免疫賦活作用」に関する学術研究の多くは、この「腸内にIgA抗体が多く存在する点」を指摘している。また、花粉症などのアレルギー患者は、粘膜内のIgA抗体の値が健常者に比べて低いことが分かっている。


■限定的な“免疫”表示 消費者の関心は依然として高いが


機能性表示食品制度では、「目や鼻の不快感を軽減する」という個々の健康増進機能に落とし込んだ表示が認められている。関与成分は『宮古ビデンス・ピローサ由来カフェー酸』と『メチル化カテキン』の2 つ。現在9社で採用され、13品が受理されている。

一方で、欧米では免疫を直接訴求できる表示が可能となっており、米国の構造機能表示のほか、E F S A(欧州食品安全機関)では、健康強調表示として、「免疫システムの正常な機能に寄与する」(ビタミンA、B 6 、亜鉛、セレン)、「正常な免疫機能と健全な炎症反応に寄与します」(ビタミンD )などが認められている。このような欧米の表示制度を活用し、海外での販売が先行する日本企業も少なくない。



詳しくは健康産業新聞第1642号(2018.4.18)で
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