2018年1月17日
【ミネラル】 若年層と中高年のCa欠乏顕著に

■食事からの摂取不足、解決の糸口見つからず

 「平成28年国民健康・栄養調査」によると、摂取基準からもっともかい離しているミネラル成分は「カルシウム」。例えば成人男子のカルシウムの平均必要量は650mg、推奨量800mgと定められているが、実際は430mgしか摂取できていない。骨粗しょう症リスクの高い女性でもカルシウム推奨量650mgに対して50代では摂取量478mg、60代でも539mgにとどまっている。成長期前後の7~14歳も646mgと低水準で、40代、50代は過去20年で100mg減少するなど食生活の変化が大きく影響している。「マグネシウム」もどの年代も推奨量を下回り、中年男性では6割程度しか充足されていない。女性では「鉄」不足が深刻で、月経のある女性の摂取量は必要量・推奨量の7割程度だった。
 ミネラルは骨や筋肉、スポーツ栄養、免疫機能、心臓機能、神経刺激の伝達、味覚、皮膚、性機能などにとって不可欠な微量栄養素。現在もこうした生理活性に関する研究は進展している半面、推奨量とのかい離は広がる一方だ。

■サプリ用途は拡大、グミ・ゼリーなど剤型は多様化へ

 日常の食品からのミネラル摂取は減少傾向にあるが、ここ数年はマルチミネラルサプリメントなどの好調ぶりが関係者から伝えられている。カルシウムメーカーでは「シリーズ品のグミやゼリーといった新たな形態での採用も増え始めた」と手応えを語る。サプリメントは伸びる傾向にあるが、ミネラル強化型の一般の加工食品は平年並み。濃厚流動食などの介護食品関連は、需要が活発になっている。濃厚流動食などに使用される合成品ミネラル、ミネラル酵母ともに動きはよい。
 新たに使用制限が撤廃された炭酸カルシウムの今後の採用動向も注目されている。炭酸カルシウムは、これまでわが国ではチューインガムで10%、その他の食品で1%以下と使用量が抑えられていた。そのためカルシウム強化型の一般加工食品への利用が中心だったが、新たにサプリメントなどへの利用も解禁されている。

■現代人の食の乱れを正すミネラル

 飽食の現代人にとって生活習慣の乱れを正す方法として「ミネラルファスティング」が脚光を浴びている。主に必要最低限のエネルギーを補うために植物発酵エキスを使ったファスティング(断食)として紹介され、今では「断食体験」などの旅行プランも企画されるまでになった。単に痩せることを目的としたものでなく、暴飲暴食をしている人にありがちな細胞内の小胞体のストレスを解決する手法として医療関係者からも注目されている。
 


詳しくは健康産業新聞第1636号(2018.1.17)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら

出展資料請求はこちら
ご存知でしたか?助成金を活用した展示会出展について
出展社専用ページへ
同時開催展
Food Produce Japan
ページトップへ戻る