2018年1月17日
【霊芝】 「女性層獲得」「機能性表示」で市場活性化

■国内生産量40t前後、キノコ初の機能性表示なるか!?

 霊芝が国内で本格的に栽培されるようになったのは昭和50年代初期。人工栽培による生産が可能となり、全国各地に広がった。霊芝は、特有成分であるトリテルペノイド類のほか、β-D-グルカン、アミノ酸、ミネラル類などを含む。現在、霊芝の栽培は信越、北関東を中心に北海道、近畿、九州などで行われており、国内生産量は30~40t台とみられる。このほか、海外品として中国、台湾、韓国産などの原料が流通する。
 国内サプライヤー各社では、菌株の種類、産地、栽培・抽出法、GMP原料、トリテルペン類などの有効成分における機能性研究、他キノコとの組合せ提案――などで差別化を図る。なかには、機能性表示食品制度に照準を合わせた取り組みを行う企業もみられる。
 霊芝の機能性研究に携わる九州大学大学院農学研究院の清水邦義准教授は、「霊芝を活用した機能性表示食品を目指すには、健常者でのヒト試験、関与成分分析による品質管理を基盤とした栽培方法の確立が鍵になる」と話す。同氏は現在、霊芝に含まれるトリテルペノイド類の各々の機能解析とともに、栽培方法や品種によって変化するトリテルペノイドの網羅的一斉分析方法における研究を進めており、「用途に応じた機能性霊芝の創出が期待できる」という。その上で、「次年度以降、関与成分の考え方の改訂において、複数のトリテルペノイド類を指標成分として設定できるようになれば、機能性表示食品を目指しやすくなる」と話す。

■「国産霊芝」海外需要高まる一方で、生産者の人材育成急務に

 国内市場で流通する霊芝の末端製品は、姿(原体)からキザミ、顆粒、カプセル、打錠、飲料など多岐にわたる。免疫強化を訴求点に置いた複合品が多いが、期待できる効果を高めた単体品も根強い人気を保つ。お茶、コーヒー、ゼリーなどライトユーザー向けの製品や、ペット用サプリメントなどもある。「血流改善」女性ホルモン」「内外美容」などを切り口に、中高年女性をはじめとした女性層の獲得も進む。
 また海外では、国産の霊芝に対するニーズが依然高い。日本の栽培・加工技術や品質管理などが高い評価を受けており、華僑を中心に拡大している。国産の霊芝サプリメントを海外展開するメーカーからは、香港やカナダのほか、最近ではベトナムで販売量が増えているとのこと。老舗サプライヤーでは、中国、台湾、米国からの問い合わせが増加する中、輸出に向けた販路拡大も目指す考え。このほかにも各社からは「免税店から引き合いが増えた」「ネットを通じてまとめ買いがある」などの声が聞かれた。
 国産霊芝の需要拡大が続く一方で、東日本大震災以降、霊芝栽培に必要な原木の確保が不安定に。また霊芝栽培自体に携わる生産者の高齢化も深刻化。今後は後継者の人材育成、生産者との連携強化も急務となっている。





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