2016年8月5日
【二日酔い・飲酒対策】新素材・独自処方で急伸企業も 市場規模450億円に

仕事の後に冷たいビールが美味しい季節になってきた。時には二次会・三次会とついつい飲み過ぎてしまうことも。特に1年も後半になるにつれ、忘年会や納会などの酒席、飲酒の機会は増える。こうした時に強い味方となるのが、「二日酔いの対策」肝臓の保護」等を目的に開発されたサプリメントだ。最近は市場を牽引するウコン、定番素材の肝臓エキスやシジミ(オルニチン)など配合した製品に加え、新素材や独自処方で開発された製品も登場、バリエーションが広がっている。二日酔い・飲酒対策サプリメントの市場は推計450億円前後と、サプリ市場全体の中でも一大カテゴリーを形成。販路もDgSやCVS、GMS、酒販店、通販に加え、酒を提供する外食ルートやカラオケ店などにも拡大している。さらに近年は国内に留まらず、アジア市場へも広がりを見せている。


■二日酔い対策サプリの販路拡大

酒は“百薬の長”とも言われ、適量であれば健康増進やストレス解消、疲労回復、翌日の活力源になるなどプラスに働くことが多いものの、飲み過ぎの場合は急性アルコール中毒、肝臓障害などの健康被害、翌日の活力減退、二日酔いによる社会的な生産性低下にも繋がるといったマイナス面も大きい。厚生労働省の平成26年「国民健康・栄養調査」によると、生活習慣病リスクを高める量を飲酒している人の割合は、男性15.8%、女性8.8%。前回調査との比較では、男性には有意な変化は見られなかったが、女性では有意に増加していることが分かった。

アルコールの吸収と代謝は肝臓で行われる。そのメカニズムは図で示した通り。ただしアルコール摂取量がアセトアルデヒドの分解能力を上回ると、二日酔いの症状を引き起こす。このアセトアルデヒドが二日酔いの主原因とされ、非常に毒性が高い物質。顔面紅潮や頭痛、吐き気などを誘発するほか、酸化作用で遺伝子を傷つける。さらに肝臓障害や発がんリスクを高めるとも言われている。しかも日本人などモンゴロイドは、白人や黒人と比較して、アセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH 2 型)の欠損率が高く、酒を飲めないタイプの人が5 割近いという。

元々、遺伝子的に酒に対する耐性が低い日本人。そこで古くから酒宴に際しては、二日酔い対策や肝臓の保護に有効な医薬品や漢方薬、シジミ汁やウコンなどの食品を活用してきた。昨今はアルコールやアセトアルデヒドの代謝を促進させる、肝機能を向上させる、肝臓を保護するといった素材およびデータを下に、二日酔い対策のサプリメントが数多く開発され、CVSやDgS、GMS、酒販店などの店販ルート、通販ルートで定番のアイテムとなっている。また居酒屋やカラオケなど酒を提供する店舗などでも近年は二日酔い対策のサプリメントの販売、ウコンハイや青汁ハイなど二日酔い対策素材を加えた健康酒を提供する居酒屋チェーンも増えつつある。

■2強市場に、他の大手も参画

二日酔い・飲酒対策素材には様々あるが、名実ともに市場を牽引しているのが「ウコン」だ。本紙調査で2015年350億円の市場規模を持つ。次いで日本で古くから馴染み深いシジミ、その有用成分であるオルニチン、近年注目株の肝臓エキスなどが定番素材。剤形はドリンク、粉末、顆粒、ソフトカプセル、打錠など様々あるが、手軽に飲めるドリンクタイプが市場を牽引している。ウコンを含む現在の二日酔い対策素材・サプリメントの市場規模は450億円前後と推計される。

同市場では、ハウス食品グループの『ウコンの力』シリーズがトップシェアを持つが、最近はゼリア新薬工業の『ヘパリーゼ』シリーズが、そのシェアを食い始めている。平成28年3 月期の決算では、『ウコンの力』シリーズが通期減収だったのに対し、『ヘパリーゼ』シリーズは売上拡大と明暗が分かれた。とはいえ引き続き、これら2 強が市場を占有。ただ大手食品・飲料メーカー各社もウコンドリンクを投入しており、今後ドリンク市場におけるシェア争いは過熱するもようだ。




健康産業新聞第1600号(2016.7.20)より一部抜粋
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