2016年7月19日
世界のサプリ市場、1,080億ドルに

世界の健康食品の市場規模は、トップの米国に、中国、日本、韓国とアジア勢が続く。
これらの国では、高齢化の進行や生活習慣病対策の必要性、健康志向の高まりにより
年々市場規模が伸長しており、一般食品へも広がりを見せている。

Nutirition Business Journalがまとめた「2016 NBJ Global Supplement Report」によると、2014年の世界のサプリメント市場は、1080億米ドルとなった。
国別では、世界市場の34%を占める米国が367億ドルでトップとなり、次いで中国(13%、144億ドル)、日本(10%、106億ドル)と続いた。また欧州では、全体を合わせて20%のシェアとなり、中東とアフリカはどちらも1 %にとどまった。

特にアジアの伸びが顕著で、サプリメントの「パワーハウス」となっている。市場規模の大きい中国と日本をはじめ、アジア全体を合計すると世界市場の33%を占め、米国と同等の規模になるという。

サプリメント大国の米国では近年、ビタミン・ミネラルに加え、ハーブ系サプリやスポーツニュートリションの市場が伸びている。米食品医薬品局(FDA)の理事代行であるステファン・オストロフ医師によると、米国ではこの20年間でサプリメント市場が6倍に伸長。一方で、粗悪品からの消費者保護が課題になっていることを明らかにしている。

世界2 位の市場規模を誇る中国では、健康食品の年平均成長率が30.6%と急速に伸長している。中国では、慢性疾患の予防を「第12次五ヵ年計画」の目標に掲げており、中国予防医学会の第一目標としている。国民の間でも、慢性疾患の予防に対する意識が高まっており、保健食品を中心に健康食品の消費が加速している。

高齢化に直面している欧州では、「お腹の調子」「心臓関連器官の健康」「脳や認知器官の健康維持」といった訴求のサプリが伸びている。欧州のサプリメント・機能性素材の展示会「Vita foods Europe2016」では、プロバイオティクス素材やクリルオイルのほか、アスタキサンチンなどの抗酸化作用によるアンチエイジング素材や、骨や関節の健康のためのコラーゲンなどが多く見られた。

このほか、アセアン地域の伸びが著しい。特にタイ、ベトナム、インドネシア、マレーシアでの伸びが高く、年率2 ケタ増で推移している。ジェトロの報告によると、タイの健康食品市場は年率14%で伸長。ベトナムでも市場に流通する健康食品の品目数が右肩上がりとなっているが、その多くが輸入品である。こうした傾向にグローバル大手企業が注目を寄せ、相次いで進出。アムウェイ、ハーバライフ、ニュースキンなどの企業が大きな成長を遂げているという。


■有機・自然食品への関心の高まり

近年、サプリメント市場が成熟傾向にある欧米を中心に、「オーガニック」「自然派」「スーパーフード」「○○フリー」といったキーワードをテーマに、健康意識の高まりが一般食品分野にも裾野を広げている。これらのキーワードを「=健康」と捉える消費者が多いことや、食の安全・環境問題に関心を寄せる消費者が増えていることが背景にあるようだ。


オーガニックの国際統括組織であるIFOAM-Organics Internationalによると、オーガニック食品(飲料含む)の2014年のマーケット規模は、世界で800億ドルとなった(小売りベース)。オーガニック食品のうち、90%は米国と欧州で販売されている。世界のオーガニック食品市場は1999年から2014年の5 年間で5 倍以上と急速に拡大している。

市場が拡大している要因としては、食の安全に対する懸念が広がっていることが大きい。欧米では一般スーパーでの取り扱いも広がっており、価格帯が下がっていることから消費層も拡大している。米国のオーガニック市場は過去最高規模となっており、食品ではフレッシュジュース、乳製品、オーガニック野菜を使ったスナックフードなどが飛躍的に伸び
ている。また食生活のみならず、生活全体に取り入れようとする消費者も増えており、非食品にも広がりを見せている。

欧州では○○フリーなどといった“クリーンラベル”がトレンドとなっている。昨年12月に仏・パリで開かれた食品素材の展示会「Fi Europe」では、“クリーンラベル”訴求の商材が増加。ラベルに表記する添加物の数を減らし、シンプルな手法でナチュラル感を演出する“クリーンラベル”が、欧州でトレンドとなっている。


■スーパーフード市場、4年で2倍以上伸長

日本で市場が拡大している「スーパーフード」は、海外市場でも活況になっている。調査会社ミンテルの報告によると、2015年の世界のスーパーフード市場は、2011年に比べて202%増と驚異的な勢いで伸長したことが分かった。今年3 月に米・アナハイムで開かれた自然食品・サプリメントの展示会「ナチュラル・プロダクト・エキスポウエスト」では、今年も多種多様なスーパーフードが出展。特に今年はゴジベリーが人気で、コールドプレスジュース、チップス、アイスクリーム、スムージーなど、多様な商品展開が見られた。


健康産業新聞第1599号(2016.7.6)より一部抜粋
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