2016年7月13日
機能性表示飲料、2本での有効性は〝表示可〞か?

難消化性デキストリンを中心に、アスタキサンチン、メチル化カテキン、リコピン、β‐クリプトキサンチン、ギャバ、酢酸などを関与成分とする飲料製品が機能性表示食品として受理されている。最近、ブランドオーナーやSR対応原料を提案するサプライヤーから、「1本に有効量を配合するのは不可能な素材がある。目安摂取量を2本で設定した機能性表示の届出が受理される可能性は?」「受理された場合、セット販売にしなくてはならないのか?」など、飲料での機能性表示食品の製品化を目指す企業からの問い合わせが多い。トクホ制度を踏襲するのであれば、受理も表示も“可”となるが――。消費者庁のコメント、トクホ飲料の認可・販売状況を踏まえて追跡した。




消費者庁への取材では、機能性表示食品として1 日複数本での効果を示す飲料製品の開発は、「基本的には問題ない」という見解を示している。しかし、「容量」「表示」「販売」の3 点については注意が必要なようだ。

「容量」については、錠剤・カプセル製品や三ヶ日みかん( 1 日あたり約3 個)などと単純比較できない。1 日2 本、3 本という目安の“摂取本数”が問題となるのではなく、1 日合計の“摂取量”が焦点。常識的に摂取可能な範囲での製品化が求められる。例えば、1 本が1 升瓶の容量では受理は難しいことが予想される。トクホ飲料で、摂取目安量が1 日複数本で設定されている商品としては、「黒烏龍茶O T P P 」(サントリー食品インターナショナル:1 日2 回)、「黄金烏龍茶」(伊藤園:1 日2 本)、「2 つの働きカテキン緑茶」(伊藤園:1 日2 本)、「ステイバランス」(アピ:1 日2 本)、「健茶王すっきり烏龍茶280」(カルピス:1 日3 本)などがある。1 日の合計目安摂取量は200mL~1,000mLとバラつきがあるが、トクホ制度を踏襲するという前提を考慮すると、500mL× 2 本での機能性表示は可能ととれる。

「表示」については、1 本での効果が期待できるような表現はN G となるが、「販売」については、トクホ飲料がC V Sや自動販売機でバラ売りされていることからも、特別なシバリがないことがわかる。1 日摂取量を複数本で設定したトクホ飲料を販売する大手飲料によると、「あくまで目安摂取量であり、CV Sで販売する場合も、1 本売りが基本。そこに効果を求めるかどうかは、消費者が判断すること」「1 本売りをしているが、トクホ飲料を購入する消費者は健康意識の高い消費者。結果的にまとめ買い需要が多いというデータもある」「上市から久しいが、販売方法について行政からの指摘はない。また、消費者からの指摘もない」としている。現在、世界的な飲料メーカーが、S R対応素材を飲料に配合した機能性食品の開発を進めている。「色や味の問題もあるが、ある効果を引き出すにはそれなりの配合量が必要となる。1 日摂取量複数本での機能性表示が可能であれば、近々にも申請に踏み切りたい」としている。複数本での機能性表示飲料の開発は、ブランドオーナーとしては、販売促進(まとめ買い、複数本購入など)の面からのメリットもある。原料サプライヤーとしては、1 日摂取量が多い機能性素材について、飲料分野での新規ユーザー開拓が期待できる。





健康産業新聞第1598号(2016.6.15)より一部抜粋
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