2016年6月9日
【抗肥満・抗メタボ】機能性表示食品、半数以上が抗メタボカテゴリ

国内ではおよそ2,000万人が該当者(予備軍含む)とされるメタボリックシンドローム。該当者の増加もさることながら、メタボが要因となって発症する循環器系疾患の医療費は6兆円規模に膨れあがるなど、医療費高騰にも歯止めがきかない状況となっている。医療費削減を目的に、「メタボ予防」や「メタボ対策」が急務とされるなか、健康食品やサプリメントへの注目がますます集まっている。なかでも機能性表示食品制度への期待は高く、先月24日時点で届出受理品全308品目中、実に半数以上の159品がメタボ領域の機能性表示で届け出られている。通販ルートを筆頭にメタボ対策カテゴリーの機能性表示食品の売れ行きは好調に推移。消費者へのアンケート調査でも、機能性表示食品に求める機能性テーマに「脂肪の吸収を抑える」、「体脂肪を減らす」、「コレステロールを抑える」などが上位を占めており、メーカーサイドもこれに呼応するかたちで新たな市場創出に向けた取り組みを加速させている。




■内臓脂肪、中性脂肪など脂肪関連が最多101品
昨年よりスタートした機能性表示食品は、順調に受理数を伸ばし先月24日時点で300品を突破。総数308品のうち、カテゴリー別にみると半数以上の159品が抗メタボ訴求の商品で占められている。抗メタボカテゴリーの商品をさらに「コレステロール関連」、「血圧関連」、「糖関連」、「脂肪関連」の4 つのカテゴリーに大別すると、コレステロール関連16品、血圧関連23品、糖関連16品、脂肪関連101品となり、内臓脂肪や中性脂肪など脂肪低減を機能性にした商品が圧倒的な数となっている。

対象の関与成分別にみると「難消化性デキストリン」が最多の34品、次いで「葛の花由来イソフラボン」が25 品、「DHA・EPA」が23品と続く。いずれも上位を占めるのはトクホで実績のある成分となっており、機能性表示食品にスライドした格好となった。一方で、「酢酸」の16品に代表されるように、機能性表示食品制度によって新たに誕生した関与成分も。甘草由来グラブリジン( 3 %グラブリジン含有甘草抽出物)やラクトフェリンを筆頭に十数種類の関与成分が届け出られており、従来のマーケットにはなかった新たな需要の創出を各社が狙っている。また、トクホの関与成分でありながら訴求点を変更した例も。雪印メグミルクが届出した「ガセリ菌SP株」は、トクホでは“腸内環境の改善に役立ちます(抜粋)”としていたが、機能性表示食品では“内臓脂肪を減らす(抜粋)”という表記を実施。同社によると表示前と比べ、カップタイプで6 倍、ドリンクタイプで3 倍以上の売上を記録したとして、「消費者への認知度も向上し、店頭では回転率も上がったほか、配荷数も増えた」と新規顧客の開拓に成功した。


機能性表示食品制度ができたことでトクホでは取得が難しかった成分、または表示できなかった機能性テーマが市場に登場し、業界の活性という点でも同制度に一定の効果が出始めている。食品によるメタボ対策の予防意識の機運もこれまで以上に高まっており、市場のさらなる活性が期待される。




■消費者ニーズ高く、新たな機能性表示食品の開発活発に
メタボ該当者、予備軍が増加の一方を辿るなか、消費者もメタボの重症化防止、改善への意識が高まっている。総合企画センター大阪が実施した機能性表示食品の消費者動向に関する調査では、調査対象626人のうち5 割強の329人が「機能性表示食品を購入したことがある」とし、さらに機能性表示食品で利用したいヘルスクレームとして「脂肪の吸収を抑える」が59.7%で最も多かったという。次いで、「体脂肪を減らす」56.4%、「免疫力を高める」46.6%、「コレステロールを抑える」43.0%となり、メタボ関連の機能性テーマが上位を占めている。こうした結果からも機能性表示食品における抗メタボ訴求は人気のカテゴリーとなっており、メーカー各社からの届出も相次いでいる。注目素材では、受託メーカーのアピが独自素材「沈香葉(ジンコウヨウ)」で抗肥満、抗メタボをテーマに機能性表示を届出。アメリカで爆発的に売れたことで国内でも人気となった「アフリカマンゴノキエキス」を取り扱う龍泉堂では、自社商品で届出、近く受理される見通し。原料メーカーのオリザ油化も体重低減をテーマに「生コーヒー豆エキス」でシステマティックレビューを完了し準備を整えている。





健康産業新聞第1597号(2016.6.1)より一部抜粋
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