2016年4月27日
アフリカ素材 アルガンオイル、バオバブ、タイガーナッツなど続々登場

アフリカ素材がアツい。過酷な環境下で育つ植物は生命力が強く、そのため栄養成分が豊富な素材が多いのが特徴だ。中でも話題になっているのが“スーパーフード”。今年1月にTVで紹介されたのをきっかけに爆発的に需要が伸びているタイガーナッツ、美容用途だけでなく近年は「食べるコスメ」として食用でも注目されているアルガンオイル、栄養価が高く“命の木”とも呼ばれるバオバブフルーツも人気素材だ。この他、ルイボスティー、シアバター、ハチミツ、モリンガ、カラハリスイカ、テフやきびといった雑穀など、アフリカは健康・美容素材の宝庫。日本に紹介されていない素材も多く、今後、新規素材の開拓ではアフリカは目が離せない。


■アフリカ発スーパーフード


広大な面積を誇るアフリカは、日本の国土の約80倍の面積を持つ。熱帯雨林気候、サバナ気候、ステップ気候、砂漠気候など様々な気候帯を有し、それぞれの地域では、気候や環境に適応したアフリカ特有の植物が育つ。少雨や紫外線が強い過酷な環境下で育つ植物などは、ビタミンやミネラルなど栄養成分が豊富なものが多い。そうした植物は、古くから現地住民の貴重な栄養源となり、また、食品だけでなく薬や化粧品、日用品などにも利用されている。

そうした植物由来の食材が、アフリカ発“スーパーフード”として世界で注目を集めている。世界の食品市場において、スーパーフードはすっかり定着し、素材そのものだけでなく、飲料や菓子など幅広く製品化され流通。これまではチアシードやアサイー、キヌアなど南米由来のものが多く、次なる開拓地として、世界中のバイヤーや商社がアフリカ由来の植物に注目し始めた。


■スムージー、飲料、製菓、美容オイルなど幅広い用途


新しい素材の中で、昨年から日本でも流通が増え始め、次に来るスーパーフードとして注目されているのがバオバブフルーツだ。バオバブは、ほぼアフリカ全土に自生しており、世界最高齢のもので1600歳という長寿の樹木。果実をつけるのが170~200歳と言われ、現地では6 ~ 7 月頃に、熟して乾燥し落下した果実を収穫する。

バオバブフルーツは主にパウダーに加工され、スムージーや飲料に使われるケースが主流だったが、最近では、パンの生地やチョコレートに配合されるなど、健康訴求の製菓・製パンなど用途も拡大しつつある。バオバブフルーツに含まれる栄養成分は、100g当たり食物繊維が49gと豊富で、ごぼうの約8 倍にあたる。この他、カリウムを始めとしたミネラル類、ビタミンCなど含む。また、バオバブの種子から抽出されるオイルはビタミンE(γ-トコフェロール)が多く、メラニン生成抑制効果から美容オイルとして注目されている。

地球温暖化の影響もあり、現在では唯一モロッコの、さらにその一部の地域でしか取れないのがアルガンオイルだ。アルガンオイルは、アルガンの実100kgからわずか1 kgしか搾油できない希少なオイルで、日本では化粧品用途で広く使われている。近年では、オリーブオイルの4 倍のビタミンEを含むことや、オレイン酸、リノール酸など不飽和脂肪酸が多いことから「食べるコスメ」として認知度が拡大。また、アルガンオイルは、エゴマやアマニ油など、話題の機能性植物油の一つとしてテレビなどで度々紹介され急速に浸透した。なお、アルガンツリーにおいては、資源が減りゆくある中で、モロッコ政府が国を挙げて植樹に取り組み、王立農園として環境保護、資源保護に努めている。

今年に入り最も注目されているのがタイガーナッツだ。タイガーナッツはカヤツリグサの塊茎(かいけい)で、古代エジプトでも食べられていた北アフリカを原産とする植物で、現在は、スペインを中心に栽培されている。タイガーナッツが国内で一気にブレイクしたきっかけが、1 月にテレビ番組で有名モデルが紹介したことによる。放送後、取り扱い店舗では、商品の棚から一斉にタイガーナッツが消えたといわれるほど反響が大きかった模様だ。もともとの供給量が少なかった素材のため原料メーカーは対応に追われたようだが、現在は、スペインからの供給量が増え、ある取り扱い商社によれば、1000tまで供給が可能になったという。またある企業では、大手製パンメーカーから粉末化したタイガーナッツをパンに配合するため、引き合いがあったといい、大手企業の参入も始まっている。


■フェアトレード、女性支援、環境保護


アフリカは発展途上国が多く、先進国がそれらの国々の資源である素材や製品を扱う上で、フェアトレードの考え方が国際的なスタンダードになっている。フェアトレードとは、適正な価格で継続的に取引することで生産者の持続的な生活向上を支援する国際協力の取り組みだ。

南アフリカのバオバブ素材を扱うナチュラルエレメンツでは、環境に配慮した持続可能な量を、木から落ちた果実のみ収穫し、日本に輸入。環境とコミュニティに配慮したフェアトレードを実践する。バオバブの産地は失業率が高く、バオバブの購入によって地元住民にとって重要な収入源にもなっているという。




健康産業新聞1593号(2016.4.6)より一部抜粋
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