2016年4月26日
【セラミド】機能性表示食品の登場で脚光 美肌商品中心に需要拡大の兆し

機能性表示食品の登場で保健効果の訴求が実現したセラミド。機能性表示を“肌の保湿”とし、ヒアルロン酸と並んで機能表示対応の美容素材として注目を集めている。セラミドはここ数年コラーゲンやヒアルロン酸などと組み合わせた副剤としての採用が多かったが、機能性表示食品の登場で主役に躍り出た格好だ。化粧品用途ではここ数年好調に供給量が増加しており、機能性表示食品の登場で「内外美容」をキーワードにした組み合わせ商品の開発も活発化すると予想される。一方でメタボ対策や脳機能改善など幅広いテーマでの研究も進んでおり、セラミドの利用シーン拡大に期待が高まっている。


米由来、こんにゃく由来 セラミドで機能性表示受理


業界の関心も高い機能性表示食品制度では、米由来グルコシルセラミドを関与成分としたサプリメント『メディスリム』(届出番号:A10)で東洋新薬がいち早く受理。表示内容を「肌の保湿力(バリア機能)を高める機能があるため、肌の調子を整える(抜粋)」とし、ヒアルロン酸に並んで保湿効果の表示を実現した。先月末には通販メーカーの愛しとーとがこんにゃく由来セラミドを関与成分としたスティックゼリータイプの健康食品『うるおい宣言セラミドプラス』(届出番号:A266)で受理した。表示内容は「肌から水分を逃がしにくくする機能が報告されています。肌が乾燥しがちな方に適しています(抜粋)」とし、こちらも保湿をテーマにしている。東洋新薬では受理商品をベースにしたODM提案を積極化しており、メーカーの関心も高いという。このほか、すでに複数社がセラミド商品の届出を済ませており、受理発表が待たれる。

一方、ここ数年業界から高い関心を集めているのが、資生堂がトクホ申請しているこんにゃくセラミド配合の『素肌ウォーター』の動向。すでに安全性、機能性に関する審議をクリアし、ようやくトクホ取得かと目されている。「肌が乾燥しがちな方に適する」旨の表示がされる予定で、発売後は消費者の関心を集めると予想される。


保湿意外にも抗メタボ、脳機能改善など広がるセラミドの知見


セラミドはスフィンゴイド塩基、脂肪酸、糖などが結合した複合脂質。4 層に分かれるヒトの皮膚構造のうち、表層である角質層の細胞間脂質の主成分がセラミドとなっており、細胞間脂質の約40%を占め、水分を強力に保持する重要な作用を担っている。これまでの研究で保湿効果のほか、外部刺激からのバリア機能、コラーゲン産生促進作用など美肌に関するエビデンスが蓄積されている。

一方で、抗菌、免疫賦活、コレステロール吸収抑制、抗炎症、アトピー性皮膚炎対策、脳機能改善作用と幅広い機能性研究も推進されている。昨年10月に開催された第8回セラミド研究会では、「アトピー性皮膚炎とセラミド」(中部大学生物機能開発研究所芋川玄繭氏)をはじめ、免疫や炎症抑制の観点での研究成果も発表された。セラミド研究会の取り組みを中心とするバックデータの順調な蓄積により、保湿効果以外の表示をテーマにした機能性表示食品の誕生にも大きな期待が寄せられる。

食品・化粧品用途で需要拡大の兆しをみせるセラミド市場から目が離せない。




健康産業新聞1593号(2016.4.6)より一部抜粋
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