2016年4月12日
健康寿命延伸の有力素材【健康酢】

機能性表示・GI登録等、新たな展開に期待


「健康酢」は、2004年にメディアによる健康美容効果の発信でブームになったほか、2011年には韓流ブームに乗る形で韓国のザクロ酢『ホンチョ』が大ヒット。その後は大きなブームがなく、市場は縮小傾向にある。一方、2010年に資生堂が玄米黒酢に含まれる「D-アミノ酸」に美肌効果があることを発表したことで、美容訴求での商品展開が加速。黒酢のほか、フルーツ酢やハーブといった健康酢の投入も増えており、競争は激化している。健康酢は、生活習慣病対策としての機能性がヒト試験レベルで報告されているほか、認知症対策素材としての研究も進められており、健康寿命延伸の有力素材として注目されている。昨年にはミツカンが、酢酸を機能性関与成分とした機能性表示食品を上市するなど、新たな提案も出てきており、今後、市場の成長に期待ができそうだ。


「酢酸」で機能性表示市場拡大の起爆剤となるか

酢は日本の伝統食材で、「健康に良い」ことが一般に定着している。その機能性はほとんど認知されていないが、これまでに多くの機能性が明らかになっている。黒酢を中心に、醸造酢を対象とした研究では、総コレステロール・中性脂肪・血糖値低下作用、血流循環改善、NK細胞活性低下抑制などがヒト臨床試験レベルで報告されている。マウス試験の段階だが、最近では「黒酢による認知症予防」をテーマとした研究も行われている。このように、生活習慣病や認知症対策に関する研究が進められている健康酢は、まさに健康寿命延伸のための有力素材だ。

健康酢飲料は、醸造元の老舗メーカー、ミツカンやタマノイ酢、マルカンなどの食酢メーカーのほか、ヤクルト本社や伊藤園、資生堂、ライオン等が展開。ブルーベリー、アセロラ、アサイーなど女性に人気の果汁や、ヒアルロン酸、コラーゲン、食物繊維、L-カルニチンなど、美容やダイエット訴求の素材を配合した製品も数多く投入され、主要購買層である中高年層に加え、若い世代をターゲットにした商品投入も盛んに行われている。果実酢やハーブ酢などの投入も盛んだ。従来の定番商品である大ビンや1L紙パックタイプの商品は需要が微減傾向にある一方、最近では、購入しやすい飲みきりサイズ(150mL~250mL)の人気が高い。新商品の投入頻度も高く、競争は激化している。

昨年にはミツカンが、酢酸を機能性関与成分とし、内臓脂肪減少効果を表示した機能性表示の黒酢飲料シリーズを投入。今年2 月には、りんご酢でも同様の表示の商品が受理された。機能性表示の商品が市場拡大の起爆剤となるか、注目される。

サプリメント用途では、壺づくりの伝統製法で製造した黒酢原液の数十倍のアミノ酸が含まれる「もろみ未」を使用した製品の人気が高い。黒酢サプリメントの主な商品は、えがおの『えがおの黒酢』、サントリーウエルネスの『サントリー黒酢にんにく』、健康家族の『熟成黒酢にんにく』など。「にんにく」との複合により、抗疲労や滋養強壮効果を訴求した商品が多く流通し、安定推移する。香醋では、やずやの『熟成やずやの香醋』が市場をけん引する。





健康産業新聞1592号(2016.3.16)より一部抜粋
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