2016年3月4日
【スーパーフード】チアシード、ヘンプ、大麦、タイガーナッツなど顔触れも多彩に

食品業界では“スーパーフード”の勢いが止まらない!一昨年に市場を席巻したココナッツオイルを皮切りに、昨年はえごま、アマニ、チアシード、キヌアなどが次々とヒット。今年もヘンプ(麻の実)、バジルシード、アマランサス、タイガーナッツ、バオバブ、モリンガなど様々なスーパーフード素材が注目されている他、まだまだ日本に入っていない素材が世界中には数多く存在し、商社やバイヤーなどは次なるヒット素材として市場への投入を狙う。スーパーフードの原料形態はホールフーズもしくは粉末で、最終製品では、飲料、オイル、スムージー、ゼリー、製菓、製パン、製麺、グラノーラなど幅広い用途での採用が進む。




■スーパーフードの起源
「スーパーフード」は1980年代に北米の食事療法を研究する医師や専門家らが「栄養価が高く、健康に有効な食品」、「特定の栄養・有効成分を突出して多く含む食品」を推奨し、文字通り“スーパーフード”と呼んでいたことが始まりだった。

スーパーフードには植物由来のフィトケミカルが豊富で高い抗酸化能を持つ素材が多く、老化防止や美容、健康維持に効果的な食材であることから、先を行く米国では、2000年代初頭にローフードやリビングフードを実践する人たちがライフスタイルに取り入れ始めた。その後、影響力のある海外のモデルや女優などが、FacebookなどSNSで拡散したことで世界中に「スーパーフード」という言葉が知れ渡ることとなった。


日本国内でスーパーフードという言葉が使われ始めたのは2013年頃で、それでもまだ「知る人ぞ知る」ほど。そのスーパーフードの火付け役となったのが2014年に一大ブームを起こしたココナッツオイルと言われている。その後、アサイーやチアシード、スピルリナ、マカ、キヌアなどそれ以前に国内に流通していた素材も、高い栄養価からスーパーフードとしての認識が高まり、今では定番素材となっている。スムージーや料理などに使う食材としてパウダー状に加工した100%原末が中心で、また、フリーズドライなどでそのまま食べられるホールフードが多いのも特徴だ。




■大手メーカーも参入
スーパーフードに関する意識調査では、7 割がスーパーフードを取り入れていると回答。スーパーフードへの関心が高まるにつれ、素材のバリエーションも飛躍的に増え、世界各国のスーパーフードを扱う原料サプライヤーやバイヤーなども急増。現在では、飲料や製菓・製パン、シリアルなどに加工するケースが多く、大手食品メーカー、飲料メーカーなども参入し、積極的な商品開発を進める。

アサヒフードアンドヘルスケアではいち早くスーパーフードに着目し、チアシードを配合した『スリムアップスリムチアシードダイエットケア』を展開。大塚食品は、チアシードを3,000粒配合したビスケット『CHiA』を昨年発売。またこの4 月の発売にむけ、チアシードを配合した今までにない商品の開発も進めているという。伊藤園では先ごろ、スーパーフードのレッドビートやザクロ、カムカムなど22種の野菜と7 種の果実を使用した『スーパーフードMIX充実野菜』を新発売。三井食品ではチアシードドリンクを始め、マカ、マキベリー、スピルリナなどの商品を展開するなど、今年、スーパーフード事業を本格化させる。

店舗でもスーパーフードの専門コーナーを設けるケースが増加。ダイエーが運営する、ダイエー赤羽店、ダイエーいちかわコルトンプラザ店、ダイエー神戸三宮店の3 点でボタニカルショップを展開し、スーパーフードコーナーを常設。イトーヨーカドーでも、大宮店やグランツリー武蔵小杉店などで専門コーナーを設けている。早くからスーパーフード商材を扱う成城石井では、品揃えを充実させている。




■今年の注目スーパーフードは…
スーパーフードの素材では、2014年は間違いなくココナッツオイルが主役だった。ココナッツが牽引する形で、2015年には必須脂肪酸を豊富に含むアマニ、えごまなど新油と呼ばれる植物油もブレーク。新油の市場規模は120億円以上とする調査報告もあり、また、今年は、バジルシードオイル、ヘンプシードオイルも注目されていることから、新油市場はまだまだ拡大するとみられる。前記のように、大手食品メーカーや飲料メーカーなども取り入れるなど、昨年から急速に市場を伸ばしているのがチアシード。複数の原料メーカーへの取材で、昨年のチアシードの輸入量は年間で2,000t以上で、原料価格がキロあたり2,000円前後と言われていることから、原料ベースでの市場規模は少なくとも40億円以上。世界的に生産量も上がっていると言われ、年々輸入量も増加傾向にある。用途も広がっており、末端ベースではその数十倍のマーケットになっていると思われる。

業界では、今年注目のスーパーフードが気になるところ。スーパーフードの普及活動に取り組む日本スーパーフード協会では、穀類の一種アマランサスがトレンドになると予測。また、新宿伊勢丹の美容コーナー「ビューティアポセカリー」のバイヤーは、ヘンプがブームになると予測し、商品展開を強化する。この他、市場には、バオバブフルーツ、タイガーナッツ、シーバックソーン、モリンガ、桑の実(マルベリー)、メリンジョ、ゴールデンベリーといった新素材の投入が既に始まっている。





健康産業新聞1591号(2016.3.2)より一部抜粋
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