2016年1月7日
【薬系店舗15年下半期動向】薬系市場2,110億円(6.6%増)、4月以降好転

■スムージー、青汁、スーパーフード等が増収に貢献

「健康産業新聞」が主要薬系流通企業を対象に行った調査結果によると、2015年の薬系店舗ルートにおける健康食品の市場規模(小売ベース)は、前年比6.6%増の2,110億円となった。大手ドラッグストア16社の2016年度中期決算は、15社が増収増益を達成した。健康食品では、①ココナッツやアマニなど機能性植物オイルのヒット、②美容・ダイエット商材が順調、③スーパーフード商材の売り場拡大、④インバウンド需要拡大が一定の下支え効果を発揮した―― などが増収の主な要因となった。民間シンクタンクの試算によると、ドラッグストアにおける14年のインバウンド消費の売上比率は約4%と推計。昨年は訪日外国人旅行者数の増加などから売上比率は5.5~6%で推移したとみられ、それを差し引いた健食市場の実質伸び率は5%前後と推計される。一方、国から「かかりつけ薬局」としての機能強化が求められている保険薬局業界は、処方箋以外のOTC医薬品や健康食品、介護食などの品揃え強化が急務となっており、今年4月の診療報酬改定を機に物販強化の動きが加速することが予想される。


■4月以降、6ヵ月連続で2ケタ増インバウンド需要、下支えに

漢方相談薬局などを含む薬系店舗ルートにおける健康食品の市場規模は、2005年の2,300億円をピークに6 年間で24.3%縮小したが、12年から好転。13年は6 年前の水準まで回復したが、14年は消費増税の影響から微減。15年は1 ~ 3 月、前年の増税前の駆け込み需要の反動から2ケタ減で推移したが、増税後の反動減の影響がなくなった4 月以降、6ヵ月連続で10%超の伸びを記録した。通年では、前年比6.6%増の2,110億円となった。

経済産業省の「専門量販店販売統計調査」によると、「ドラッグストアを50店舗以上有する企業もしくは年間販売額が100億円以上の企業」の「健康食品」の1 ~ 9 月の累計売上金額は、前年同期比10.6%増の1,243億円となり、通年では前年比6 %増の1,750億円前後となる見通しだ。

大手ドラッグストア16社の2016年度中間決算は、15社が増収増益を達成した。主要薬粧卸では、大木の健康食品部門の売上高が2 ケタ増と順調に推移。アルフレッサホールディングスは健康食品の売上高が同49%増と伸長。インバウンド需要の拡大や専売品の取扱強化、茂木薬品商会が連結に加わったことなどが増収の要因としている。Paltacでも、健康・衛生商品の売上高は同9.6%増となるなど、各社とも増収となった。

食品や化粧品などの消耗品を免税対象に加えるなどの施策を盛り込んだ外国人旅行者向けの消費税免税制度が2014年10月に改正されて以降、ドラッグスストア各社はインバウンドの販売促進策の強化を進め、外国人集客力の高い北海道、関東、近畿、九州・沖縄を中心に大幅な伸びを記録した。ニッセイ基礎研究所の試算によると、ドラッグストアの2014年売上高に占めるインバウンド消費の割合は約4 %。この数字を基に、15年の割合を推計すると、免税店舗数や訪日外国人観光客数の増加などから5.5~ 6 %で推移したとみられる。


■植物オイル、ダイエット食品好調 グリーンフーズも人気商材に

ドラッグストアの売り場では、青汁、ダイエット食品、酵素食品、スーパーフード、アマニやエゴマなどの機能性植物オイル、ビルベリー、ルテイン、ウコン、ユーグレナ、カキ肉エキスなど生活習慣対策商材が売上増に貢献した。スーパーフードでは、チアシードの商品ラインアップが増えており、今年も市場拡大が見込まれている。グリーンフーズでは、青汁のほか、スピルリナとユーグレナが売り上げを伸ばした。

ココナッツは昨夏以降、足踏み状態となったが、着実にリピートを確保できる商材として、市場を牽引する日清オイリオグループを中心に、今年も市場拡大が期待されている。

酵素食品はスムージーやカプセル形状の商材を中心に安定した売り上げを確保した。インバウンド需要では最も人気の高い商材となり、商品投入も活発だ。

機能性植物オイルは、ココナッツオイル、アマニ、エゴマ、アルガン、ヘンプ(麻の実)などが、「n - 3 系脂肪酸の補給源」、「認知症対策」として人気を集めた。エゴマは昨年2月、テレビで健康効果が放映されて以降、売り切れとなる店舗が各地で続出するなど対応に追われた。

コラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタなどの美容商材は堅調に推移。グルコサミンやコンドロイチン硫酸など関節系商材はやや頭打ちとなった。

インバウンド消費では、酵素食品のほか、ナットウキナーゼ、コラーゲン、鮫肝油、マカ、グルコサミンなどが好調だ。NB商品では、明治の『アミノコラーゲン』やファンケルの『カロリミット』、DHCの『フォースコリー』、小林製薬の『ナットウキナーゼDHA EPA』、メタボリックの「イースト×エンザイムダイエット」シリーズなどが売れ筋となった。

一方、機能性表示食品については、品目数が少なく、専用棚を設置するまでには至っていないのが現状。そうした中、ファンケルの『えんきん』、森下仁丹の「ヘルスエイドビフィーナ」シリーズ、ロート製薬の『ロートV 5 粒』などが売り上げを伸ばした。ドラッグストアルートで本格的な市場形成が始まるのは今年からとみられ、棚提案を進める卸サイドではアイケア、抗メタボ、抗ロコモ、認知機能、睡眠改善、抗ストレス、抗疲労、尿酸値対策商材などの売上拡大に期待をかけている。ドラッグストア各社のPB開発にも拍車がかかりそうだ。




健康産業新聞1587号(2016.01.06)より一部抜粋
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