2015年9月28日
【特集】雑穀市場拡大へ好材料続々

雑穀市場が賑わいをみせている。近年、穀類の健康機能性が再評価され、健康志向の高まりから食生活を見直す一般消費者が増えたことで雑穀の需要が拡大。最終製品では、従来の炊飯用途に加え、手軽に栄養補給できるシリアルバーなど商品開発が進む。また、オーツ麦や大麦などの穀類を主原料とするグラノーラが朝食市場で勢いをみせるなど、幅広い雑穀アイテムが市場に流通。さらには、穀類はスーパーフードとしても脚光を集め、キヌアなどの単品商材も欠品になるほど。こうした需要増を背景に、外食・中食産業でも雑穀メニューが定番化。製菓やパン、麺に配合する原料として業務用での採用事例も増えている。そしてこの7月には、大塚製薬が大麦β-グルカンを関与成分とした機能性表示食品で受理されるなど、雑穀市場で新たな動きが見え始めている。




■回復基調の雑穀市場
近年の雑穀市場に関して、日本雑穀協会によれば、「震災以降は落ち込みをみせたが、ここ数年、消費者の食生活の見直しが進んだことや、これまでの炊飯用途以外にも、パフ加工や焙煎加工の技術が発達したことで一次加工品での提供が可能になり、家庭向けに併せて業務用でも伸びがみられる」とする。

2009年から2010年にかけてピークを迎え300億円規模にまで成長した雑穀市場だが、震災の影響や、少子高齢化など社会構造の変化にともない炊飯用途での利用が頭打ちとなったことで、市場の落ち込みがみられた。ただ、ここ数年、加工技術が進んだことで、これまで課題だった賞味期限の問題がクリアされ、食品加工メーカーなどが採用しやすくなったことで、新たな商品開発が進み、雑穀市場は回復基調に向かっている。

現在、一般食品への雑穀の採用が進んでおり、その代表格が、大麦やオーツ麦といった穀類を原料とするグラノーラだ。「おいしい、手軽、健康」というキーワードから、健康を意識する女性層や忙しい主婦層を中心に、朝食市場で一気に拡大している。日本スナック・シリアルフーズ協会によれば、2014年のシリアル市場は427億円で、そのうち、グラノーラが245億円と、コーンフレークや玄米フレーク、ブランなどのシリアル商材と比べて圧倒的な売上規模となっている。

シリアル市場を牽引するカルビーでは、同社ブランド『フルグラ』シリーズが143億円を売り上げ(2014年)、シリアル市場全体の約30%を占めるヒット商品に。このほか、ケロッグの『フルーツグラノラ』や日清シスコの『ごろっとグラノーラ』なども売り上げを伸ばす。また、大手メーカーだけでなく、西田精麦といった精麦メーカーなどもオリジナル商品を開発しており、多くの企業がグラノーラ市場に参入し始めている。

グラノーラ市場は今後も安定して伸びると予想され、雑穀メーカー各社では原料の採用が進んでいることから、雑穀市場を底上げするのは間違いなさそうだ。





健康産業新聞1579号(2015.9.2)より一部抜粋
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