2015年8月5日
【特集】“抗ウイルス素材”通年商材となり市場活性

乳酸菌に注目、通年商材に 明治に続きキリン参戦、市場活性化へ


09年に新型インフルエンザが流行してから、予防対策の1つとして健康志向食品・サプリメントに注目が集まっている。
原料メーカー各社は素材の研究開発を進め、エビデンスデータの拡充に注力している。
末端製品も季節商材から定番商材へと定着しつつあり、消費者の自己防衛意識が高まる中、市場拡大が期待されている。


■予防策に食品利用が定着


2009年、猛威を振るった新型インフルエンザが消費者の自己防衛意識を高める契機になった。
マスクや空気清浄機、除菌スプレーといった定番商材に加え、予防食にもスポットが当たるようになった。
調査会社のアイシェアが2013年に発表したインフルエンザの予防対策に関するアンケートによれば、
「マスクをつける(42.4%)」、「予防に良いと言われる食品をとる(41.3%)」が「予防注射(28.3%)」を上回り、
抗ウイルスの選択肢として「予防食」が浮上していることを裏付ける結果となった。「予防に良いと言われる食品」は
「ヨーグルト(48.3%)」が首位で「サプリメント(47.2%)」と続く。中でも消費者サイドの乳酸菌の注目度は高く、
明治のプロビオヨーグルト『R-1』に続き、キリンビバレッジが市場に参入。昨年リリースした
『キリンからだまもるもず。プラズマ乳酸菌®の水』は、今年1 月に「プラズマ乳酸菌」摂取で抗ウイルス物質の遺伝子発現量が
増加することを確認したと公表したことも後押しし、季節を問わず堅調に推移しているという。

衛生面でのウイルス対策も進み、除菌スプレー等を取り扱う企業の売上は軒並み増えている。王子森の恵みの
『ユーカリエキス』は抗菌活性、細胞賦活活性などの機能が確認されており、食品工場や施設での採用が増えている。


■データの蓄積、新素材の開発も活発化


こうした中、健食業界では抗ウイルスをテーマにした機能性研究が活発化している。市場に流通する抗ウイルス素材は、
フコイダン、乳酸菌、プロポリス、ローヤルゼリー、ツバメの巣、ビタミンC、D、エキナセア、紫イペ、ブラックカラント、
免疫ミルク、松かさ、クマ笹、茶カテキン、グァバ葉、板藍根、金銀花―― など。
各社はエビデンスデータを蓄積するだけでなく、自社の技術を生かした新素材の開発や顧客ニーズを満たす提案に取り組み、
シェア拡大に努めている。

備前化成はグァバ葉由来の『グァバフェノンⅡ』を供給する。抗インフルエンザ作用に効果的な剤形のチュアブルタイプの
タブレット等への配合提案を推進。OEMでは他素材との組み合わせで機能性向上を図った「オンリーワン製品」の提案で
差別化を図る。コンビはツバメの巣を酵素分解した『コロカリア®』の引き合いが好調。乳酸菌『EC-12』(フェカリス菌)との組み合
わせ処方も行い、ニーズに応じた提案を進める。ホルスも『燕の巣エキス』の原料・OEM供給を手掛ける。

森川健康堂はコンク、液、水溶化原料を含めた粉末など、ニーズに合わせたプロポリスをラインアップ。
キャンディーやスプレーなども設計できる。理研ビタミンではメカブフコイダンで抗ウイルス効果などのエビデンスデータを
拡充。論文掲載は12報に上る。トレードピアはオーストリア産・果実由来の『エルダーベリー(セイヨウニワトコ)』を展開している。


■「季節商品」から「定番商品」へ


末端市場ではサプリメント、飲料、ゼリー、チュアブル、キャンディー、ヨーグルトなど幅広い形状の予防食が流通しており、
季節商材から通年商材へと市場が拡大している。パラディアムは、「活性高分子多糖体」を配合した『インターナチュラル』を
提案する。新たな市場として注目されるのは子供向けだ。野田食菌工業が昨年末に販売開始した『LEM バリアのど飴』は
前年比約3 倍の販売数量で推移。ユニコはインフルエンザの予防に関する特許取得済のサプリメント
『シスタスアクティブルーチェ』を展開する。


健康産業新聞1576号(2015.7.15)より一部抜粋
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