2015年8月4日
【特集】美と健康の要の器官“胃腸”サポート食品

食生活の乱れ、ストレスなど現代人の胃腸トラブルが増加


現代人が抱える身体トラブルの上位に常にランキングされているのが、「胃腸」に関する悩みだ。
原因は過労やストレス、飲み過ぎ食べ過ぎ、睡眠不足などがあげられ、いずれも現代人特有のもの。
過去の調査から女性の6割近くが便秘症だと自覚していることや、便秘症状の多くが肌トラブルや、
うつ症状を感じているという実態も明らかになっている。症状を感じてから医薬品に頼るケースが多いが、
「常に服用すると効かなくなってきた気がする」といった声も。理想的な対処法は日ごろから胃腸の環境を
正常化することで、これには胃腸の働きをサポートする食品が大きな役割をもつ。将来的には、胃腸は
“美と健康の要の器官”という認識が一般的になるだろう。


胃腸は美と健康の要の器官


「体の不調は胃腸にあらわれる」といわれるほど、胃腸は重要な体内器官として知られる。
胃腸は毎日大量の食物を消化吸収するだけあってトラブルも多い臓器として知られる。
またウイルスの影響も受けやすい。これに加え、過労、ストレス、暴飲・暴食、睡眠不足など
生活習慣の悪化などリスク要因は増えている。食事に関していえば、わが国では動物性脂肪を
多くとりがちな“食事の西洋化”が進展。それとともに胃がんや大腸がんが増加している。

ヤクルト本社がビジネスパーソン800人を対象に実施した「健康意識とストレスに関する調査」では
ストレスを感じている人の6 割が胃腸トラブルを抱えており、予防せずに放置する人が3 割いる
という結果が明らかになった。さらに胃腸に症状が出たときも4 人に1 人は何もせずに
不調を我慢していることもわかった。食生活については、30年前のビジネスパーソンと比べ定時に
昼食を食べている人の割合は半減し、就業スタイルの変化を物語る結果となった。

食生活で気を付けていることを聞いたところ1 位は「栄養バランスに気をつける」(49.9%)で、
「野菜から食べる」(38.8%)、「夜、寝る前に食べない」(31.0%)、「暴飲暴食はしない」(29.3%)
が続いた。「トクホ食品・飲料をとる」も6 %強あった。また全体的には男性より女性の意識が高い傾向もわかった。


天然油脂などの機能性明らかに


胃の働きをサポートする食品素材は、伝承的に利用されてきたものが多い。カバノアナタケや霊芝といったキノコ類や、
梅肉エキス、フコイダン、ヨモギなどがあげられる。さらにそれに加え、近年は天然油脂が高機能化を果たし生み出された
抗ストレス素材なども市場に登場しはじめた。エーザイフード・ケミカルでは、胃腸サポート素材として食用植物油脂
『ゲラニルゲラニオール』を提案する。同素材は、ベニノキ(アナトー)の種子から抽出した天然由来の油状物質。
胃粘液を増やして胃を守る効果が期待でき、さらにヒートショックプロテイン(HSP)誘導作用や抗炎症作用により、
ストレスから細胞を保護する効果が期待できるという。

健康キノコ卸のパイオニアとして知られるチハヤは、霊芝やカバノアナタケ『チャーガ®』を長きにわたり販売。
ロシア産のカバノアナタケの供給は国内トップを占めている。アガリクスに関しても90年にブラジルの種菌を導入し、
国内栽培を開始している。霊芝に関しては、根強い需要に支えられ出荷は好調。自然体、エキス、粉末、錠剤バルクなどを
小ロットから安定供給できる。またトレーサビリティーを重視しており品質および安全性を確認している。

明治フードマテリアは、『フコイダン』『メイオリゴ』など各種胃腸サポート素材を供給している。
フコイダンが胃粘膜を覆うことで傷ついた粘膜層に浸透して細胞の再生を助け、胃粘膜障害予防効果や
潰瘍治癒促進作用を発揮することが期待でき、『メイオリゴ』はビフィズス菌増殖効果、整腸作用、便臭軽減作用―― など
種々の整腸関連のエビデンスを取得している。
「おなかの調子を整える」食品成分として特定保健用食品にも広く利用されている。

アイリスは、紀州産南高梅を天下塩で漬けた梅干とたまり醤油、三年番茶、ショウガ粉末を原材料とした
『梅醤番茶』を販売。熱湯で溶かして飲んだり、料理に使ったりというように活用シーンは多く、
女性向けメディアによる掲載も増えている。


最新の研究が進む腸サポート素材


腸の健康を維持する素材は、オリゴ糖、乳酸菌、ビフィズス菌、食物繊維、イヌリン、サイリウム、
難消化性デキストリン、ゴボウ茶など。プレバイオティクス・プロバイオティクス・バイオジェニックス関連の
研究進展により、腸内細菌の役割が解明されつつある。
DKSHジャパンは、チコリ由来のイヌリン「オラフティ」の販売が好調。プレバイオティクス効果や食物繊維による便通
改善のほか腸からのカルシウム吸収促進、ダイエット効果などが臨床試験で確認されている。
丸善製薬は、植物由来の『スマート乳酸菌』を供給。同素材は、漬物から独自に分離した乳酸菌
(Lactobacillusplantarum22A-3 株、Lp22A-3 株)。“植物を活かす新規プロバイオティクス”素材として提案。
顆粒、錠剤ハードカプセル、腸溶性マイクロカプセルなどの剤型に対応する。
便通改善にはマグネシウムも欠かせない。協和化学工業では、医薬品の原料でもある酸化マグネシウムのエビデンス拡充と
多機能ぶりについて食品分野にも提案を進める。さらに健食分野には水酸化カルシウムのワークも検討する。


健康産業新聞1576号(2015.7.15)より一部抜粋
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