2015年8月3日
【二日酔い・飲酒対策】ポスト“ウコン”、好機うかがう素材続々

全国でビアガーデンが続々オープンするなど、夏本番を前にビールが美味しい季節がやってきた。サラリーマンやOLにとっては、仕事帰りに冷たいビールで喉を潤すのは至福の喜びだ。なかには、二次会・三次会とついつい飲み過ぎてしまうことも。特に、夏以降1年も後半になるにつれ、忘年会や納会などの酒宴が増え、飲酒の機会はますます増えていく。こうした時に強い味方となるのが、「肝機能を守る」「二日酔いの予防・軽減」等を目的に開発されたサプリメントだ。最近はウコンを筆頭に、肝臓エキスやシジミなど定番素材を配合した製品に加え、新素材でシェアを伸ばす企業も。二日酔い・飲酒対策サプリメントは、サプリ市場全体の中でも定番カテゴリーとして、市場を拡大している。




■二日酔い・飲酒対策、定番カテゴリーに
酒は“百薬の長”とも言われ、適量であれば健康増進やストレス解消、疲労回復、翌日の活力源になるなどプラスに働くことが多いものの、飲み過ぎの場合は、肝臓への弊害など健康的な負担や翌日の活力減退、また二日酔いによる社会的な生産性低下にも繋がるといったマイナス面も大きい。とはいえ、社会人の多くは夏場以降1 年も後半になるにつれ、忘年会や納会等の酒宴が増え、飲酒の機会は多くなる。また、時には接待等で過度な飲酒を余儀なくされることも少なくない。こうした中、市場には「肝臓を保護する」「肝機能を改善する」「二日酔いの予防・軽減」等を目的に開発された数多くのサプリメントが流通。DgSやCVS、酒販店などの店販ルートから、居酒屋など外食ルート、通販ルートまで広がりを見せている。剤形はドリンク、粉末、顆粒、ソフトカプセル、打錠など様々あるが、現在のところ手軽に飲めるドリンクタイプが市場を牽引している。


同市場では、ハウス食品グループの『ウコンの力』シリーズが圧倒的なシェアを持つ。ただ最近になってゼリア新薬工業の『ヘパリーゼ』シリーズが急伸、『ウコンの力』のシェアを食い始めている。ドリンクタイプではこれら2 強が市場を占有している状況だ。2015年度3 月期決算では両社の売上だけで約180億円。二日酔い・飲酒対策サプリメントが、サプリ市場全体においても定番のカテゴリーとして、市場を拡大していることがうかがえる。一方、最近はCVSを中心に店舗ルートが、ドリンクタイプ以外の剤形も積極的に取り扱う動きがみられる。TIMA Japanでは、ヒト臨床試験でアルコール代謝促進および酔いの諸症状緩和を確認した錠剤タイプの『SPALIV』が、ファミリーマートで販売が始まった。ミナト製薬では、焼酎に溶かして飲む『銀座割りくわ青汁』を居酒屋など飲食店ルートで展開。割り材として導入が進むなど、新たな分野の開拓に成功している。各社とも順調に売り上げを伸ばしている上、メーカーの中にはヒト臨床データを基に、機能性表示食品の申請を視野に入れている企業もみられる。




■ウコンに追随する素材提案が奏功
二日酔い・飲酒対策の素材として特に知名度が高いのは、肝臓保護成分・クルクミンを豊富に含むウコン、また古くから二日酔いに良いとされるシジミだ。さらに肝臓エキスも『ヘパリーゼ』シリーズのヒットで、近年一気に知名度が高まっている素材の1つ。

ILSでは、肝臓エキスが注目を集める中、国産豚レバーペプチド『レバーHi』が供給量を伸ばしている。三和酒類では、肝機能対応素材として、『発酵大麦エキス・アルコケア』の提案に力を入れている。白子では、肝機能改善作用を動物試験とヒト試験で確認した『海苔ペプチドパウダーNOP』を提案。松翔では、韓国産・国産のシジミ(ヤマトシジミ、マシジミ)の肉のみを使用した『しじみエキスパウダー』とマムシの肝臓のみを原料に熱風乾燥した『マムシ肝臓粉末』の供給量が増えているという。協和発酵バイオでは、肝臓の働きを助けるアミノ酸「オルニチン」を提案。ドクターズチョイスでは、ヒト試験で血中のアルコール濃度およびアセトアルデヒドの上昇抑制、早期下降を確認済みのオリジナル新原料『コンプレイト』を配合したサプリメントを、飲食店および酒販ルートで展開する大手企業にOEM供給しており、追加注文が相次ぐなど好調に推移しているという。その他にもカキ、アミノ酸、マリアアザミ、L-シスチン、酵素、水素―― などを提案する企業がみられた。

定番のウコンでは、バイオコープジャパンがインド産のウコンを原料としたクルクミンパウダーとして、95%品で100メッシュのUSPグレードと、有機品、ジェットミル粉砕品、ナノ粒度品を取扱う。インドのBeloorbayir Biotech社と提携し、10月開催の「食品開発展2015」を機に、本格展開を予定している。最近の最終製品の動向をみると、定番のウコンだけでなく、様々な素材を配合した製品に対する流通サイドの関心が高まっているもようで、今回取材した原料サプライヤーも、ウコンに代わる肝機能サポート素材を二日酔い・飲酒対策素材として提案する企業が多かった。





健康産業新聞1576号(2015.7.15)より一部抜粋
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