2015年7月22日
更年期女性は1,000万人強 女性サポート素材・サプリが続々

女性特有の悩みやニーズに応えた製品投入が活発に――。特にホルモンバランスが崩れやすくなる更年期の40、50代をターゲットにした製品上市が目立つ。市場では、大豆イソフラボン、プラセンタ、ローヤルゼリー、米胚芽油など、更年期に生じる症状に対応した機能性素材の提案を原料サプライヤーが積極的に展開。機能性データの蓄積も進んでおり、「更年期の女性」に照準を合わせた機能性表示食品制度の活用も視野に入れる事業者も。このほか、PMS(月経前症候群)や不定愁訴、冷え症、便秘、貧血、豊胸、むくみなど、女性が抱える悩みに着目した特色ある機能性素材が続々登場している。



女性特有の悩みとして代表的なのが更年期障害。日本人の女性が閉経を迎える年齢は、50~51歳といわれており、一般的には閉経をはさんだ、45歳~55歳の約10年間を「更年期」と呼ぶ。閉経にともない卵巣の働きが衰え、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が急激に減少し、ホルモンバランスの乱れが生じ、更年期障害を引き起こす。社会的環境や性格的要因なども強く関連しており、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)、シミ・シワ、動悸・息切れ、憂うつ、不眠、便秘、下痢、肩こり、めまいなど、さまざまな身体的・精神的症状が現れる。

さらにエストロゲンの分泌が低い状態が続くと糖尿病や骨粗しょう症など生活習慣病の発症リスクが高まることが解明され、更年期における身体のケアの重要性も指摘されている。こうしたなか、近年、更年期障害をはじめ、女性特有の悩みに着目した製品開発が活発化。サプリ
メント『エクエル』(大塚製薬)、飲料『エクイタンスウェルヴィータ』(サンスター)、粉末飲料『スマーティア大豆のごちそう』(ディノス・セシール)、サプリメント『イソフラボンビューティー』(アテニア)など、各社から関連製品の投入が続いている。



■利用広がる大豆イソフラボン 「更年期の女性」で機能性表示に期待



更年期障害対策に利用されている主な機能性素材は、ローヤルゼリー、プラセンタ、大豆イソフラボン、γ- オリザノール、ザクロ、プエラリアミリフィカ、マカなど。特に大豆イソフラボンを含有した製品が目立つ。大塚製薬が昨年から販売する『エクエル』は、大豆イソフラボンの1 つであるダイゼインから腸内細菌の働きによって産生される代謝物・エクオールを主成分とする。調剤薬局や病院、クリニックのほか、自社通販で展開。販売状況は好調で「40代以降に起こる身体の変化について、専門家を通じて正確な情報を提供することが大事になる」と話す。

機能性表示食品制度をにらんだ動きでは、ニチモウバイオテックスが発酵大豆胚芽抽出物『AglyMax(アグリマックス)』のシステマティックレビュー作成に向けた取り組みに着手。同素材は、大豆胚芽を麹菌で発酵させてイソフラボンをアグリコン化。ダイゼイン
を70%以上含有する。「更年期の女性の体調を整える」などとする機能性表示を視野に、今夏に機能性表示食品の届出を行う計画だ。築野食品工業も、γ- オリザノールを残有する米胚芽油で、機能性データの蓄積を進める。

海外原料では、I H M が欧州産ハーブ『レッドクローバーエキスIFL40』を国内での原料供給を本格化させる。米国市場では、「更年期女性の健康に」、「更年期のほてりを改善」などのファンクショナルクレームで製品化されており、“海外実績”を差別化に拡販を図る。



■不定愁訴、PMS、豊胸、冷え性など 対応素材が続々登場



更年期障害同様に、女性特有の悩みとしてPMS(月経前症候群)や不定愁訴、冷え性、便秘、貧血、豊胸、むくみなどがある。最近は、更年期障害に似た不定愁訴に悩む若い女性が増加。民間調査では、20代・30代女性の2 人に1 人が恒常的に不定愁訴に悩んでいるといった結果も出ている。過度のダイエットや偏食、家事・育児のストレス、睡眠不足などにより、ホルモンバランスが乱れることが原因となっているようだ。

こうしたなか、各社、エビデンスデータをもとにオリジナル素材の提案を活発に展開。エンザミン研究所は、納豆菌類発酵代謝エキス『エンザミン』を供給。基礎体温上昇効果や血流改善効果などが期待できる。越後薬草は、酵素飲料のPB・OEM供給を展開。機能性研究では、
ヒト試験で、「冷え」、「手や顔のむくみ」など9項目のVASスコアが有意に低下し、改善することを確認しており、美容・美肌、冷え対策などを訴求点に提案を進める。林兼産業は、海洋性エラスチンペプチド『カツオエラスチン』にダイエットによるバスト下垂の抑制とリフトアップ作用があることをヒト臨床で確認。新たな切り口で市場開拓を狙う。





健康産業新聞1576号(2015.7.15)より一部抜粋
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