2015年7月7日
【機能性表示食品】6月より販売開始、店頭での反応は…?

企業の責任で健康への効果を表示できる機能性表示食品の販売が6月半ばに始まった。16日には店頭販売第一号としてキリンビール(株)の『パーフェクトフリー』がデビュー。19日には(株)ファンケルの『えんきん』と「健脂サポート』、森下仁丹(株)の『ヘルスエイドシリーズ』、23日にはアサヒビール(株)の『アサヒスタイルバランス』の販売が始まった。健食関係者が待ち焦がれた機能性表示食品の誕生で、売り場に変化はあったのか。6月下旬の週末、編集部が首都圏のスーパーとドラッグストアを歩いた。



「あの新商品ですね。こちらです」。国内で三指に入る大手ドラッグストアの40代と思しき男性店長に機能性表示食品の在りかを尋ねたところ、彼の指先が示したのはサッポロビールのトクホ『SAPPORO+(プラス)』だった。「それはトクホでは」と指摘したが、トクホとの違いが分かっていない様子。「確認します」と混乱気味にバックヤードに戻り、5 分後に戻ってきて一言。「ああ、あの新しい表示のやつですね。まだ入荷していません。すいません」

今回、編集部は首都圏のスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストアの計10店舗を調査した。のぼりを立てたり試飲をさせたりといった大々的なPRをしていた店舗は一つもなかった。「新商品」と書かれた小さなPOPを飾っていた店舗が3 店あったが、大半が他の商品と同じように陳列し、探さないと見つからない状態だった。冷蔵コーナーではなく段ボールのまま平積みしていた店舗の方も多く、特別な販促はかかっていなかった。制度導入前のお祭りムードとは違った印象だ。ファンケルと森下仁丹の商品は通販ルートが先行しており、21日現在で未入荷だった。売り場はまだ、機能性表示食品がどんなもので、どう扱ったらいいかよく分かっておらず、様子見に終始しているようだ。別のスーパーで若い男性店員にトクホとの違いを尋ねたところ、「いえ、分かりません……体にいいと思います。ノンアルコールですし」と苦笑いされた。ビール売場で『パーフェクトフリー』と『SAPPORO+』を手に取り悩んでいた初老の男性は「当店おすすめ」のPOPがあった後者を選んでいった。

ただ、売り手側も対策をしていないわけではない。日本チェーンドラッグストア協会と新日本スーパーマーケット協会は「健康食品市場創造研究会」を立ち上げ、昨年末から月に約1 回ペースで商品構成や陳列・棚割り、プレゼンテーション・販売促進策をテーマに勉強会を開催していた。ただ、それが現場まで浸透しているのかと言うと、現状では疑問符が付く。日本チェーンドラッグストア協会の宗像守事務総長は、店舗に機能性表示食品専用の棚割ができる時期について「来春ごろではないか。専用の棚を作るには1,000アイテムは必要」と見通しを語っている。

消費者庁が受理した機能性表示食品は6月24日現在で17社・43品。制度を成功させるには、商品ラインナップの充実と並行して、機能性表示食品の価値を消費者に直接伝えるための売り場の教育も欠かせない。




健康産業新聞1575号(2015.7.1)より一部抜粋
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