2015年7月2日
【健康茶】生活習慣病対策、美容・ダイエット、口臭ケア、メンタルケア商材に人気集中

健康茶市場は2011年から3年連続で成長したが、昨年は増税の影響や冷夏などが響き、前年比1~3%減となった企業が多かった。市場が微減で推移する中、ルイボス、ゴボウ、刀豆、ハトムギ、サラシア、黒豆、ドクダミ、杜仲、ショウガ、タマネギ皮、トウモロコシのひげ、ローズヒップなど生活習慣対策や美容・ダイエット訴求の商材が安定した売り上げを確保。ノンカフェインのハーブティーなど20~40代女性の購買意欲の高さなどにも後押しされ、今年上半期は増収に転じる企業が目立った。機能性表示食品制度への対応は限定的だが、大手企業が「目と鼻の調子を整える」との表示で届け出を行っている「べにふうき」が受理されるか注目されている。




■ノンカフェイン商材、20~40代女性中心にファン獲得
健康茶市場では、生活習慣対策や美容・ダイエット、口臭ケア、メンタルケア訴求の健康茶に人気が集中。増税の影響などを受けながらも、安定した売り上げを確保した。健康茶を製造する受託メーカー各社への聞き取りによると、生活習慣対策ではサラシア、ドクダミ、杜仲、タマネギ、プーアール、トウモロコシのひげ、美容・ダイエット訴求ではルイボス、ハトムギ、黒豆、ゴボウ、ショウガ、口臭ケア対策では刀豆、ローズヒップを人気素材に挙げる企業が多かった。またメンタルケア対策では、ジャスミンやカモミールなどがOLを中心に根強いファンを確保。ノンカフェイン訴求のハーブティーは20~40代女性を中心に市場が拡大しているほか、子育て向けのタンポポ茶も定番化しつつある。

主な販売チャネルは通販、訪販、宣講販、ドラッグストア、量販店、専門店。またファミレスや居酒屋チェーンなどの外食ルートでは、健康志向のメニューを強化する中で、健康茶やトクホ茶を導入し、集客アップを図る動きを加速させている。薬系・食系ルートの健康茶の売り場は、売れ筋や定番品など陳列商品の絞り込みや、花粉対策など季節商材を揃え商品回転率を高める利益重視の販売が顕著だ。ブレンド茶のほか、ハトムギ、ショウガ紅茶、ドクダミ、タンポポ、ゴボウ、タマネギ、トウモロコシのひげなどが定番商材に。量販店ルートでは、ハトムギ、ウーロン、ブレンド茶など500~1,000円の商材の需要が高い。気象庁の予報によると、今夏は「全体的に平年並みながらも、暑い夏になることが予想される」としており、ハトムギ、黒豆など穀類系商材の売上増を期待する声は複数聞かれた。

大手各社の動きを見ると、新日本製薬では4 月にティーバッグタイプの『はとむぎ黒生姜茶』を発売。代謝促進など女性の美と健康をサポートする商材として提案を進める。サントリーウエルネスは子会社のコネクトを通じて、百貨店・専門店ルートの直営ハーブショップやネット通販で150種類以上のハーブティーの販売を展開する。通販メーカーのティーライフでは、主力商品の「ダイエットプーアール茶」のフレーバーシリーズを拡充。「プーアール茶でシェアトップを維持している」という。また中国製薬大手「天士力製薬」の日本法人「TASLY JAPAN」では、プーアール茶のエキス末をMLM、通販、直営ショップなどで展開。今後、ドラッグストアルートへの販売も進める計画だ。伊藤園では昨年9月より「伝承の健康茶」シリーズのペットボトル飲料・リーフ製品を順次投入。伸長する健康茶市場への対応を図った。楽天市場の直近の健康茶売れ筋ランキングでは、ルイボスが上位4 位を占めたほか、刀豆、ハトムギ、タンポポ、ドクダミ、碁石などがトップテン入りした。またケンコーコムでは、碁石、ハトムギ、ルイボス、トウモロコシ、ウラジオガシが上位5 位に入った。




■トクホ茶、サントリーが牽引 大手各社の競争が激化
無糖茶飲料市場では、「中性脂肪」、「体脂肪」などを訴求するトクホ茶が順調に売り上げを伸ばしている。市場を牽引するサントリー食品インターナショナルは『伊右衛門緑茶』に加え、3 月に中味とパッケージをリニューアルした『サントリー黒烏龍茶』が好調に推移している。コカ・コーラウエストでは、昨年4 月に発売した『からだすこやか茶W』が、当初の予想を上回る売り上げで推移しており、今年も拡販を進める商材と位置付けている。一方、伊藤園では昨年4 月の増税後にブレーキがかかった体脂肪・コレステロール関連トクホ『2 つの働きカテキン緑茶』について、昨年11月24日のリニューアル商品の発売に合わせて価格を約14%引き下げるなど値ごろ感を出すことで競争が激化する市場でのシェア拡大を目指している。

トクホ茶市場が成長している要因としては、①食事と一緒に清涼飲料水として摂取できる利便性の良さ、②男性利用者が増加、③競争激化によって大手各社の広告宣伝による露出が高まり、商材の認知向上につながった―― などが挙げられる。
4 月にスタートした機能性表示食品については、サントリー、キリンビバレッジ、アサヒ飲料、伊藤園などのボトラー大手各社がペットボトルタイプの無糖茶飲料で対応を進めることを表明。アサヒ飲料ではメチル化カテキンを機能性関与成分とするべにふうき茶葉飲料で届け出を行った。JA茶業でもべにふうき緑茶で届け出を行い、「目や鼻の調子を整える」の表記を予定している。べにふうきについては、農水省のホームページ上で研究レビューの報告書とガイドラインに基づく届出に係る資料の作成例を公開しており、抗アレルギー表示が受理されるか注目されている。さらに農水省ではケルセチン配糖体を高含有する茶品種で、機能性表示を視野にエビデンスの取得を目指しており、今後、中小企業を中心に国の研究成果を活用する動きが広がりそうだ。





健康産業新聞1574号(2015.6.17)より一部抜粋
健康産業新聞の定期購読資料のご請求(無料)はこちら

出展資料請求はこちら
ご存知でしたか?助成金を活用した展示会出展について
出展社専用ページへ
ページトップへ戻る