2015年6月25日
【インナービューティー】「腸内環境改善と美容」に注目、市場拡大へ

大手の相次ぐ参入により、体の内側からケアする“インナービューティー”市場が一大カテゴリーに成長。コラーゲンやプラセンタなどの美容・美肌素材が頭打ちとなる中、「腸内環境=美容」を切り口に、乳酸菌と酵素食品が売り上げを伸ばしている。ここ数年、拡大が進むダイエット食品に対するニーズも、単に体重を減らすだけではなく、「健康美」、「内面もキレイに」などに変化。内面からの美容を補完する素材として、酵素食品、乳酸菌ココナッツオイル、アサイーなどのスーパーフードに人気が集まっている。




■インナービューティ商材、アジア向け輸出が加速
インナービューティー市場では、加齢に伴う肌ダメージや老化の抑制、シワ・タルミ・ソバカスなど美肌・美白対策、ホルモンバランスの改善、代謝促進、血流改善などを訴求する機能性素材を利用した商材が数多く流通。サントリーウエルネス、ファンケル、DHC、キューサイ、新日本製薬、エバーライフ、えがお、富士フイルム、ヤクルト本社など大手各社が商品開発や販売に力を注ぐ一大カテゴリーに成長している。機能性素材では、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、エラスチン、プラセンタ、ローヤルゼリー、CoQ10、アスタキサンチン、酵素(植物発酵エキス)、乳酸菌などが定番素材として利用されている。

また昨年より、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、食物繊維、抗酸化成分など不足しがちな栄養素や機能性成分を補える“スーパーフード”が台頭。アサイー、キヌア、ココナッツオイル、ブロッコリースプラウト、チアシード、カカオなどの需要が急増した。スーパーフードが人気を集める中、インナービューティー商材として最も売り上げを伸ばしているのが、野菜、果物、海藻、穀類、キノコなど数十種類から100種類以上の素材を使用し、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など各種栄養素をバランスよく含む酵素食品だ。マスコミ報道などにより、「腸内環境の乱れと肌トラブル」に関する認知が進んだことも追い風となった。

販売チャネル別では、エステ、通販、薬系・食系ルートなどが好調を維持。ドリンク、ゼリー、スムージー、カプセル、顆粒・粉末など多様な商品が流通する。エステルートでは施術効果を高めるため、インナービューティーを重視するサロンが急増。酵素食品は内面の美容とファスティングを軸に普及が進んだ。薬系ルートでも酵素食品は安定した売り上げを保っている。薬系卸大手の大木は、「お金や時間をかけなくても、自宅でエステを手軽に実践できるアイテムの1つとして、酵素食品が支持されている」と分析する。酵素OEMメーカーの機能性食品開発研究所によると、「国内外からの新規の問い合わせは多く、特に海外向けの需要が増加している」という。インナービューティー商材は店頭ルート中心にインバウンド(訪日外国人客)需要の取り込みに成功したほか、アジア向け輸出も活発化しており、その代表格として酵素食品が挙げられている。酵素メーカー各社では、植物発酵エキスを用いた化粧品の開発と販売も加速させている。大高酵素では昨年10月に発売したオールインワンジェルが好調。暁酵素産業、ケルプ研究所、エンザミン研究所など主要各社とも化粧品用途への対応を進める。本紙が年2回実施している化粧品受託製造企業へのアンケート調査でも、人気受注素材として酵素がここ数年ランク入りしており、内外美容素材として定着していることがうかがえる。




■機能性表示食品、「肌関連」サプリ発売へ
インナービューティーを訴求する素材では、アミノアップ化学が供給するライチ由来のポリフェノールを低分子化した『オリゴノール』の普及が進んでいる。北海道版トクホといわれるヘルシーDoでは、『美かぼちゃコロッケ』、『美ソフト』などオリゴノールを機能性素材とする22品目が表示の許可を取得している。同社では4 月20日から5 月31日まで、「ヘルシーDo応援プロジェクト」として、地元ホテル企業との共同開催で、オリゴノールを利用したランチメニュー「美人ランチ」を提供し、好評を得た。4月下旬には機能性表示食品の届け出も行ったという。
健食の定番素材であるローヤルゼリーを美容飲料や化粧品に採用する企業も増えている。大木製薬は昨年4 月に発売した生RJ配合の美容飲料『ローヤリズム』が好調だ。ジャパンローヤルゼリーではインナービューティー素材として、「天然型生ローヤルゼリー」、「純粋ハチミツ」を提案する。ハチミツは砂糖よりも低カロリーであることから、美容や健康を意識するモデルや美容家らの間でハチミツを使った美容・健康法がブームになっているという。ノエビアグループの常盤薬品工業では美容訴求でハチミツの人気が高まっている点に着目。今月、北海道産「百花蜜」とRJを配合した炭酸飲料『はちみつ炭酸』を発売した。4 月にスタートした機能性表示食品制度では、ヒアルロン酸Na、米由来グルコシルセラミドなどを機能性関与成分とする4 品目の商品が受理された。このほか、
「ホルモンバランス」、「冷え改善」などの表示の可能性も高まっており、市場拡大への期待が高まっている。





健康産業新聞1574号(2015.6.17)より一部抜粋
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