2015年6月4日
【酵素】インタビュー 鶴見クリニック理事長 鶴見隆史氏

酵素栄養学の第一人者である鶴見隆史医師は、末期がんをはじめ多くの難治性疾患の治療に豊富な実績を持つ。今年3月の健康博覧会では、講演『医師が教える最新アンチエイジング法「酵素+温熱活用術」』に登壇、会場は満席に。酵素医療について話を伺った。




―― 病気を治すのに、なぜ酵素が必要なのか。

生命活動に必要不可欠な栄養素は、自動車でいうとガソリンのような存在。だが、自動車はガソリンを入れただけでは動かない。ガソリンを燃やして生じたエネルギーでエンジンを回すように、私たちの体も栄養素を入れ、代謝活動によってエネルギーの生産と消費を行う。この代謝活動は、酵素なしで行うことができない。がん治療においても、この酵素が働く「代謝」が大きなカギを握っている。わかりやすく人間を家に例えると、三大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂肪)は木材や鉄管、コンクリートなどの材料で、酵素はこれらの解体や組み合わせを行う“建築に携わる作業員”。人間の体内に生まれた時から無数に存在しているもので、必要な時に必要な量だけ分泌される「適応分泌の法則」を特徴とする。一日に製造される量は決まっていて、夜の睡眠中に細胞核の中で作られるが、年齢とともに量は徐々に減少する。



―― 酵素とは。

酵素の中身は、以前はタンパク質といわれていたが、本質はタンパク質ではない。21種類のアミノ酸に取り囲まれているが、それはあくまで外殻であって、「タンパク質という殻に包まれた触媒的働きをする生命体」で、大きく分けて代謝酵素と消化酵素の2 種類がある。どちらも生命活動になくてはならない存在で、重要なのは2 つの酵素のバランス。健康の決め手は1 日の生産量のうち、消化酵素の占める割合が小さくなること。一日に製造される酵素の量は決まっているので、悪しき食生活スタイルだと、消化に多くの酵素が使われるため、代謝酵素の担う細胞の入れ替え、体の修復、解毒排泄などが滞り、免疫能力も落ちて病気の原因を発生させる。体内酵素は年々低下していくので、生の食物の中に含まれる食物酵素で補う必要がある。焼魚料理に添える大根おろしや生ハムとメロン、ステーキに添えるパイナップルなどは食物酵素の消化力で消化補助の理に叶った食事法の一例。私のがん治療の中心であるファスティング(断食)のコースメニューに、野菜のすりおろしがあるが、それはこの酵素の働きと抗酸化の働きを最大限に活かすための方法。ファスティングといっても私の治療は半断食で、腸内細菌の酵素の働きも考慮し、梅干しをベースに、野菜、果物などを少量摂るメニュー構成で行っている。
(*詳細については『断食でがんは治る』(双葉新書)を参照)




健康産業新聞1572号(2015.5.20)より一部抜粋
健康産業新聞の定期購読資料のご請求(無料)はこちら

出展資料請求はこちら
ご存知でしたか?助成金を活用した展示会出展について
出展社専用ページへ
同時開催展
Food Produce Japan
ページトップへ戻る