2015年5月19日
和食への注目で可能性高まる〝スーパーフード〞ビジネス

世界遺産に登録された和食への注目が高まる中、日本発の“スーパーフード”ビジネスが活況を呈している。もともと海外セレブが、アサイーやチアシードなどをアンチエイジング、美容目的で摂り、SNSなどで情報発信したことでブームに。その後、テレビや雑誌で国内でも瞬く間に浸透。3月に開催された「健康博覧会2015」でも関連企業の出展が年々増加傾向にあり、農業と連携して自然環境回復に繋げる新たな“スーパーフード”ビジネスも登場している。




スーパーフードを活用した新しいビジネスモデルの構築では、(株)フルッタフルッタのアグロフォレストリービジネスが注目される。同社は、ブラジルの現地農協と提携し、アサイーなどアマゾンフルーツの栽培、収穫など農業としての経済活動と同時に、自然環境を回復させるアグロフォレストリー農法に取り組む。代表取締役社長執行役員CEOの長澤誠氏は、今後のビジョンとして「多様な企業と連携を図りながら、アグロフォレストリービジネスを成長させたい」と話す。日本のスーパーフードの第一人者である、いとうゆき氏は、日本人に合ったスーパーフードの活用法を解説した『全米で大反響!スーパーフード便利帳』(2013年)を出版。2014年1 月には、同氏が代表理事となって日本スーパーフード協会を設立し、国内におけるスーパーフードの素地の構築を進めている。同協会では、①栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること、②一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途を併せ持つこと―― などの定義を定めて、スーパーフードの普及を推進している。


スーパーフード食材といえば、アサイーやココナッツ、スピルリナ、チアシードなどがメジャーだが、緑茶や抹茶、梅干し、納豆、味噌、大麦、キビ、アワなど日本の伝統食材もスーパーフードに含まれる。このため、世界遺産への登録で話題となっている和食が世界に注目される中、同協会では、「ジャパニーズ・スーパーフード」として、日本の食材を世界に発信するスーパーフードビジネスをサポートしている。“スーパーフード”の歴史的背景をみると、1980年代にアメリカなどの食事療法を研究する医師や専門家の間で「栄養価が高く、健康に有効な食品」、「特定の栄養・有効成分を突出して多く含む食品」という意味で“スーパーフード”という言葉が使われ始めた。一般に広まるきっかけは、S・プラット氏の著書『スーパーフード処方箋あなたの人生を変える14の食品』(2004年)や、D・ウォルフ氏の『スーパーフード 未来の食品と薬』(2009年)といった書籍で紹介されたことによる。特にウォルフ氏の著書はスーパーフードのバイブル的存在で、世界中で翻訳され、日本でも今年に入って翻訳本「スーパーフード」(発行:医道の日本社)が出版された。スーパーフード発祥の地アメリカでは、これらの著書を含む関連書籍が数百冊発行され、それに伴う新製品上市が相次ぎ、市場規模の拡大が続いている。





健康産業新聞1570号(2015.4.15)より一部抜粋
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