2015年5月7日
化粧品開発最前線

市場が成熟化した化粧品業界では、「機能性」「天然素材由来」「使用感」など、各社が差別化を打ち出す商材を投入している。経産省生産動向統計によると、近年の化粧品出荷額は1兆4,000億円前後で安定的に推移しているが、消費者の“高付加価値志向”も相まって、出荷単価は上昇。好調なインバウンド市場、海外展開の加速など、市場拡大への期待が高まっている。




■市場規模横ばいも出荷単価は上昇
経済産業省の生産動態統計によると、1997年の1 兆5,189億円をピークに、リーマシンショックや震災などを経て、現在は1兆4,000億円程度の出荷額を堅持する化粧品業界。近年はサントリー、わかさ生活、山田養蜂場、キューサイ、富士フイルム、第一三共ヘルスケア、味の素、江崎グリコなどのほか、アパレル系、建設会社、出版社水産業など多岐に渡る異業種からの新規参入が見られ、大きな市場変動はないものの、出荷単価は上昇に転じている。高価格帯でも高付加価値や天然素材由来の製品を購入する消費者は増加傾向にあり、高品質な日本製品を求めるアジア圏の外国人観光客によるインバウンド市場も好調だ。




■「時短」ワードが急上昇
2013年には、肌のシワやシミの原因となる紫外線A波(UVA)に対する日焼け止めの効果を示す「PA」に、「++++」(フォープラス)が新設され、話題を呼んだ。昨年は大きなトレンドは生まれなかったものの、この「PA++++」に加え、「エイジングケア」「抗シワ」「保湿」といったキーワードを持つ製品はいずれも人気。美容系サプリやドリンク、健康食品・機能性食品との「内外美容」、男女ともに関心の高い「髪」に関連するアイテムの提案もさらに活発化している。
日本最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme(アットコスメ)」がクチコミ投稿等をもとに発表した「@cosmeベストコスメアワード2014」では、消費者の多様化するニーズを分析し、トレンドワードとして「時短」「美髪」「ツヤ肌」「心地よさ」を挙げている。中でも、1つの製品で美容液やUVケアなどの機能をまとめたBBクリームやCCクリーム、着けたまま他の作業ができるシートマスクといった、操作性と簡便性の高い「時短」コスメは、様々なライフスタイルに対応するアイテムとして人気があるという。



健康産業新聞1569号(2015.4.1)より一部抜粋
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