2015年3月20日
海外人気のチアシード、国内ブレイク必至

南米原産の種子植物・チア。種子には、αリノレン酸をはじめ、タンパク質、食物繊維などを豊富に含む。米国市場では、“栄養価に優れたスーパーフード”“植物由来のオメガ3素材”“ダイエットサポート・ベジタリアン向け商材”などのキーワードで需要が拡大している。国内市場でも昨年後半からその波が押し寄せている。TVの情報番組などがチアシードを利用した料理レシピを紹介。また、水分を加えると、ゼリー状に膨張する特性から、その食感、腹持ち感が女性層に受け、注目度が上昇した。小売店では購入数の制限を設けて対応するところも。まだ原料サプライヤー、販売メーカーともにプレーヤー数こそ多くはないが、「一年分の在庫が数カ月でなくなった」「スムージー商材への採用が目立つ」など、動き出したチアシード市場に対して大きな手応えを感じている。有望市場と捉え、本格参入する企業もみられる。


■αリノレン酸・タンパク質・食物繊維…栄養価に優れた“スーパーフード”


米国の健康食品市場でチアシードの需要が増加しており、人気を集めている。シソ科サルビア属ミントの一種であるチアは、メキシコを中心とした南米地域で栽培されている。薄紫色の花を咲かせ、その花が咲いた後のさやの中に種が作られる。1 粒の大きさは2 mm程度でゴマよりも小さい。吸水性が高く、水に漬けると表皮の繊維が数倍に膨張し、ゼリー状になるといった特性をもつ。人気の背景には、①栄養価の優れたスーパーフードとしての広がり、②植物由来のオメガ3 素材としての利用がある。①では、チアシードは、オメガ3脂肪酸であるαリノレン酸、カルシウム、鉄、食物繊維、タンパク質などを豊富に含有するほか、抗酸化物質、必須アミノ酸なども含む。またアレルゲンであるグルテンを含まない点などが支持されている。②では、αリノレン酸は、体内でDHAやEPAに変換される。チアシードは、αリノレン酸を20%以上含んでおり、米国で一大カテゴリーを形成するオメガ3市場において、植物由来のオメガ3 素材として注目に。ベジタリアン向け商品としてもニーズが高まっているようだ。加え、チアシードは熱に強く、臭いや味にくせがないため汎用性が高いことも特長の1 つ。米国市場では、サプリメント、飲料のほか、グミ、キャンディ、ニュートリションバー、クッキー、ピーナッツバターなど、さまざまな食品に添加されたチアシード商品が流通する。


■食品利用、スムージー用途で


去年後半から市場活発にこうしたなか、国内でも昨年後半からチアシード市場に動きが出始めた。チアシードを利用したダイエットや、便通改善などがTVの情報番組で相次いで紹介されたほか、モデルや芸能人が愛用していることなども話題となり注目度が上昇。また、ヨーグルトやサラダなどにかけて一緒に食べるといった手軽さや、食感・腹持ち感などが幅広い女性層に受け入られているようだ。チアシードを取り扱うスーパーマーケット・成城石井では、1人1袋と制限して販売するほど人気商品になっている。チアシード取扱い事業者からは「一年分の在庫が数カ月でなくなった」「前年比二ケタ増の出荷量で推移する」「展示会での反応が非常に良かった」「膨張による食感、腹持ちの良さが評価され、スムージー商材への採用が目立つ」など市場が盛り上がり始めたことを肌で感じるコメントが多数聞かれた。

最終製品では、スジャータめいらくグループがカップ飲料『スジャータキウイ&フルーツチアシード入り』をCVSやスーパーなどで展開。「腹持ちが良いことから朝食の代替品として利用する女性が多い」という。アサヒフードアンドヘルスケアも「スリムアップスリム」シリーズに新たに『アサイーチアシードゼリー』を拡充した。大手メーカーからもチアシード関連商品が投入されており、市場は上昇機運にある。いまのところ、ダイエットサポート、便通改善をうたう商品が多くを占めるが、栄養面をみるとチアシードは、健康維持生活習慣病の予防としての利用拡大も十分見込める。機能性データでは、血中中性脂肪の低下作用、LDLコレステロールの上昇抑制作用、血糖値上昇抑制作用、抗炎症作用、抗糖尿病などにおける研究成果が国内外で報告されている。一過性のブームでなく、定番商材に成りうる要素を持ち合せたチアシードの今年の動向に注目したい。

健康産業新聞1564号(2015.2.11)より一部抜粋
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