2015年2月26日
【オーガニックコスメ】スキンケアからヘアケアまで広がる裾野

食品の異物混入問題などをきっかけに、より厳しい目で安心・安全が求められるなか、その流れは化粧品にも向けられている。化学合成原料や防腐剤などを危惧する声もあり、オーガニックコスメは、安全を求める消費者からも注目されはじめている。一般化粧品におくれをとってきた美白や保湿力、エイジングケアなど高い機能性を持つアイテムが続々と登場したことで、これまで中心となっていたコアファンに加え、若年層から高齢者層まで新規ユーザーの取り込みに成功。ここ数年、オーガニックコスメはスキンケアだけでなくヘアケア、ボディケアなどアイテムを増やしており、関連商品を扱う専門店が次々と登場するなど、オーガニックブームが起こりつつある。




■有機+機能性で新規ユーザー獲得
安心・安全を求める消費者、肌のトラブルを抱える女性を中心に順調に市場を拡大してきたオーガニックコスメ。その人気はコアファンに支えられてきたが、最近は認知度の上昇、アイテムの多様化などもあり、30代から40代を中心に、若年層や高齢者層からも注目を浴びている。その理由の一つとして、使用感や機能性の進歩も挙げられる。使用素材に制限があるため実現できなかった使い心地や体感性が、一般化粧品と遜色ないレベルまで向上。美白や保湿、エイジングケアなど高い機能を持った製品が評価され、一般化粧品と同じ土俵で語られるようになりつつある。付加価値のついたオーガニックコスメが美容雑誌等でも大きく取り上げられることで、これまで興味・関心がなかったユーザー層の目に留まり、購入の際の選択肢の一つに加えられるようになってきた。
海外製品が先行してきた市場も、近年は国内メーカーの参入で日本人好みの使用感や体感性があるアイテムの製造が可能となり、国産のシェアが拡大。ケアリングジャパンやマーナーコスメチックスなど、オーガニック認証を取得した受託製造企業等への引き合いも増え続けている。




■百貨店からCVS、Dgsまで、広がる販売チャネル
これまで通りスキンケアが主力ではあるものの、メイク用品、ヘアケア、ボディケアなどのアイテムも充実。また「美しく、健康であるためには内側から」という考えから、食品などのインナーケアも併せて提案するショップも増えている。
オーガニック&ナチュラルコスメに古くから取り組んできた伊勢丹新宿店の“ビューティアポセカリー”は、ヘアケアやインナーケアを入口とした新規客が顕著で、男性客やファミリー層も増え始めているという。タカシマヤでは昨年10月、オーガニックのコスメ・食品・雑貨を扱うセレクトショップ“ベルナチュレール”を、柏店と玉川店に相次いでオープン。オーガニックスペシャリスト・吉川千明氏がプロデュースし、国内外から選りすぐったアイテムを揃えているのが特長。「これからの暮らし方」をコンセプトに、コスメだけでなく衣食住も含めたライフスタイルを提案する。また、各バラエティショップでもオーガニックコスメは欠かせない商材となっている。ロフトでは大型店を中心に拡充を図ってきたが、「求めるお客様も多い」と、標準店でもオーガニック&ナチュラルコスメの売り場は拡大傾向。機能性のあるナチュラル派のPB商品も揃える。さらにドラッグストアやGMS、コンビニエンスストアなどにも販路は拡大。敷居が高いと感じられてきたオーガニック製品を低価格帯で提供する入門シリーズを上市するブランドオーナーも出ており、新たなユーザーの取り込みを狙う。




■求められる認証取得
オーガニックをうたう商品の中に認証製品、非認証製品が混在しており、オーガニックコスメの定義付けがあいまいな部分も多い。近年、食品偽装などの優良誤認問題もあって、流通関係者から認証を証明するものを求められるケースも増えているという。消費者のオーガニック認証の認知度は「まだまだ」と関係者は口を揃えるが、意識の高いユーザーを中心に、認証取得製品が求められている。この動きに比例してエコサートやB D I Hなど海外認証団体への申請・問い合わせも増加。2017年に本格運用開始となる、ヨーロッパ5 団体のオーガニック認証規格基準を共通化するコスモス・スタンダードへの移行も徐々に進んでいる。




■プロモ、講座等のソフト面からもアプローチ
販売チャネルの拡大というハード面が揃い、約300億円市場となったオーガニックコスメ。さらなる拡大のために、百貨店やメーカーはソフト面での充実を図る。“ビューティアポセカリー”はオーガニック製品を連動させたプロモーションの強化、“ベルナチュレール”は講座開設等、コスメを含めたライフスタイルの提案で、幅広い客層へのアプローチを企画。自社製品の活用法などを実践的に学ぶ場を提供するブランドオーナーもある。今春、各メーカーから高保湿やニキビ肌対応など高機能製品が相次いで発売される。これに加え、安心・安全の理解、オーガニックの持つ“環境配慮”などのフィロソフィーをソフト面から深めることも、消費者の継続的な支持を受けるために必要不可欠なものとなっている。





健康産業新聞1563号(2015.2.4)より一部抜粋
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