2015年2月12日
「健康長寿産業」の振興受け、〝未病〞ケア市場に追い風

安倍政権が打ち出した成長戦略の1つ“健康長寿産業の振興策”を受け、未病ケア市場に注目が高まっている。未病対策商材の分野では、生体データを簡便に計測できるウエアラブル端末の開発が進み、そこで得られたデータを下に栄養、睡眠、運動などに対するアドバイスや実践をサポートするサービスやアプリも相次いで登場している。今春には、機能性表示食品が解禁され、健康食品やサプリメントへの効能効果が表示できるようになるなど、健康寿命延伸と関連産業育成に向けた取り組みが具体化してくる。




■健康寿命延伸の実現に向け、注目高まる予防市場
安倍政権下で「健康寿命の延伸」に関わる産業の振興が成長戦略の1 つに掲げられたことで、健康、医療、介護などの分野で予防を核とするマーケットが熱を帯びてきた。「未病」とは、東洋医学で古くから言われている病理概念。病気の具体的な症状が出てくる前段階、つまり「健康と病気の間」の状態を言う。「自覚症状はないが検査結果に異常がある状態」と「自覚症状はあるが検査結果に異常がない状態」とを合わせて「未病」とされる。肥満や冷え、倦怠感、食欲不振、コリなど身近な症状の多くが未病状態に該当するほか、放っておくと生活習慣病や寝たきりに発展する恐れのあるメタボリックシンドローム、ロコモティブシンドロームなども未病状態といえる。健康寿命の延伸を実現するためにも、未病段階での発見・ケアは重要となる。

こうした中、未病対策商材・サービスに注目が高まっている。未病対策商材は、未病を「発見」するものと「予防・改善」するものとに大別される。未病を発見する商材ではヘルスチェック機器類が代表格。体重・体脂肪計、体組成計、血圧計、血糖値計、心電計、骨密度計をはじめ、毛細血管の形状や血流の状態、内臓脂肪の厚さを計測できる装置、睡眠状態を計測できる機器―― など、身体情報をより詳細に計測・把握できる機器類が相次いで登場している。昨今はこれら測定器類による体組成データ、歩数計やトレーニング機器類による運動データをそれぞれパソコンやスマートフォンで一元管理し、そのデータをもとに食事や運動、睡眠など健康的な生活習慣に関するアドバイスや実践をサポートするサービスやアプリの開発も活発化している。なかでも同分野は、スマートフォンが普及したこの1 ~ 2 年で大きく進展。ハード部分でも加速度センサーなどを搭載し、生体のデータをより簡便に図れるリストバンドやメガネ、ウエアなど様々なタイプの測定アイテムが登場、「ウエアラブルデバイス」として、従来の健康機器メーカーだけでなく、スポーツ用品、家電、通信の大手メーカーなども相次いで参入している。さらに自治体や健康保険組合と組んで、地域住民や社員の生体データを健康管理や予防医療に役立てる取り組みに着手する動きも見られ始めている。

一方、未病の予防・改善に有効な商材は、家庭用医療機器類、加温により血行を促進して免疫力や基礎代謝を向上させる温熱・温浴関連商材、血中の酸素量を増加させることで自然治癒力を高める酸素関連商材、運動器周辺の筋肉を鍛え、バランス感覚を養い、関節の可動域を高める機能を持つシューズやインソール、サポータ―― などのノンフーズ商材、日々の健康維持・管理のための各種健康食品・サプリメントなどが該当する。なかでも今春、機能性表示食品が解禁となり、従来のトクホや栄養機能食品に加えて、一般的な健康食品・サプリメントでも一定の機能が表示できるようになる。これまで表示できなかった情報を消費者に提供できるようになることで、健康食品・サプリメントの需要拡大にも期待される。





健康産業新聞1560号(2015.1.14)より一部抜粋
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