2015年1月27日
[腸内環境改善]国内外でプレバイオニーズ高まる

健康寿命の延伸、生活習慣病などの疾患リスク低減を目的に腸内環境改善が重要視されてきている。腸内環境改善を訴求した商品の筆頭ともいえる整腸訴求のトクホ商品では、その多くに乳酸菌素材と並んでプレバイオティクス素材が配合されており、年々プレバイオティクスの重要性が認識されている。最近ではプレバイオティクスをメイン訴求とした関連商品の開発が活発化しており、オリゴ糖(ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果乳糖オリゴ糖)や食物繊維(イヌリン、β-グルカン等)を中心に、あらゆる素材の応用が進む。またその訴求も、免疫賦活、メンタルケア、美肌などテーマも広がっており、機能性表示制度の解禁を控えプレバイオティクスの多様な機能性に注目が集まっている。




■海外からも引き合い増 プレバイオの認知高まる
プレバイオティクスは、消化管上部で分解・吸収されずに大腸に共生する善玉菌の栄養源となる食品素材を指す。プレバイオティクスは、善玉菌の増殖を促進して腸内細菌叢のバランス維持に寄与するほか、プレバイオティクスで増殖した腸内細菌は腸内での定着率が高いといわれており、腸内環境改善に効率的に働くとして、注目が集まっている。

プレバイオティクス素材は、乳酸菌やビフィズス菌など腸内の善玉菌の増殖を促して、間接的に腸管を通して免疫系などへの働きかけを促進することから、整腸作用トクホ分野では主力の素材。また、整腸作用以外にも、ミネラル吸収促進、炎症性腸疾患への予防・改善などの作用が期待できる。

プレバイオティクス素材として代表的なものがオリゴ糖。乳果加糖オリゴ糖、キシロオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖など幅広い素材が上市されている。近年では海外からの引き合いも増加しており、サプリメントのほか、幼児向けのお菓子、ドリンクなど、商品応用範囲は多岐に渡っている。特に米国ではプロバイオティクスの高まりと共に認知度が向上している。




■食物繊維や大麦、サラシアなど新たな素材もぞくぞく
オリゴ糖に代表されるように広がりをみせるプレバイオ素材だが、新たな素材も数多く登場している。大麦やサラシアなどはその筆頭で、大麦については、β-グルカンを豊富に含んでおり、腸内の善玉菌を増殖させ腸内環境を改善することから、スウェーデン、イギリス、フィンランドなど欧州地域では政府・公的機関が大麦の健康表示を認めている。特に、EUヘルスクレーム制度では「大麦は便秘の改善などで科学的根拠がある」とされ、健康強調表示が可能となっている。サラシアについては、富士フイルムが腸内環境改善作用をヒト試験において実証しており、ビフィズス菌やオリゴ糖の摂取に比べ、腸内フローラが大きく改善したと報告している。




■プレバイオ研究活発に
ここ数年、プレバイオティクスに関連する学術研究は急増しており、その関心の高さが窺える。遺伝子シーケンサーによる解析技術が進展し、分析の自動化が可能になったことで研究が促進された。腸内細菌叢の評価や腸管免疫賦活に関する先行研究に加え、最新研究によって、腸には多数の神経細胞が集まり、各臓器へ指令センターとして機能していることも明らかになってきた。腸は「第二の脳」と言われるほど、生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与するセロトニンやGABAなど、複雑な神経系物質が腸で合成されていることが相次いで報告されている。このことから、メンタル分野も含めた神経精神系への研究も始まっている。さらに、炎症抑制作用がもたらすアトピー改善や、肌荒れ改善作用に関する研究報告も相次いでおり、スキンケア素材としてのアピールも始まっている。現在、国内外でプレバイオティクスのニーズはより一層高まっており、プレバイオティクスに関する研究が進んだことで、さらに市場が活性していくと予想される。





健康産業新聞1559号(2015.01.07)より一部抜粋
健康産業新聞の定期購読資料のご請求(無料)はこちら

出展資料請求はこちら
ご存知でしたか?助成金を活用した展示会出展について
出展社専用ページへ
同時開催展
Food Produce Japan
ページトップへ戻る