2015年1月23日
[2013年国民健康・栄養調査結果]カルシウム、亜鉛、VA等の欠乏顕著に

厚生労働省は先月9日、「2013年国民健康・栄養調査結果」を公表し、「食事摂取基準2015年版」で示された栄養素の推奨量などと照らし合わせると、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、カリウム、ビタミンA、B1、B2、Cなど複数のビタミンやミネラルで、深刻な欠乏状態に陥っていることが浮き彫りとなった。また前年調査に比べ、男女とも糖尿病患者が増加したほか、女性の「やせ」の割合が10年間で増加傾向にあることも判明。働き盛りの世代におけるアンバランスな食生活や運動習慣の低さなども問題として浮上しており、生活習慣改善やビタミン・ミネラルサプリなどの必要性が示唆される結果となった。




■20~40代の食生活に乱れ、20代男性の朝食欠食率3 割に
「2013年国民健康・栄養調査」は昨年11月、5,204世帯を対象に実施。3,493世帯から回答を得た。1 歳以上を対象とした栄養素等摂取量については、7,801人を解析し、1 人1 日当たりの平均値を算出した。

栄養素等摂取量を見ると、食事摂取基準2015年版で成人の推奨量(妊婦・授乳婦を除く)が100mgとなっているビタミンCの摂取量は、男性が92mg、女性が96mgだった。成人男性は20~50代で90mgを下回る。20代男性は66mgという低水準だった。ビタミンCは成人女性も20~40代で不足が目立つ。ビタミンAは男女ともほぼ全世代で不足している。またビタミンB1、B2は男女とも推奨量を下回った。ミネラル類では、栄養機能食品で新たに拡充されるカリウムが男女とも欠乏している。食事摂取基準2015年版で設定された成人の目標量と比べると、成人以降では男性が2 割、女性が1 割強不足している。また亜鉛は20~60代での不足が顕著で、食事摂取基準で設定されている推奨量から比較すると、男女とも約1 割下回る。マグネシウムは15歳以上の年齢層が充足しておらず、20代では3 割近く不足している。

n - 3 系脂肪酸の摂取量は男性が2.39g、女性が1.97gだった。食事摂取基準2015年版で設定された目安量から比較すると、男女とも全世代で充足している。女性は10g未満が目安とされる成人の食塩摂取量は、男性が11.1g、女性が9.4gで、「男女ともに、10年間で減少傾向にある」としている。

また1 日に摂取する食品数について調査。平均値は22.3食品だった。20歳以上を対象とした調査だが、1 日に5 ~9 食品という割合も2.9%あった。また今回初めて、3 食とも穀類、魚介類、肉類、卵、大豆(大豆製品)、野菜を組み合わせて食べているかを調査した結果、3食ともバランスよく食べている人は、男性が38.4%、女性が36.5%となった。一方、20~40代男女では20%台と低く、働き盛りの世代でアンバランスな食生活が浮き彫りとなった。成人の野菜、穀類、魚介類の1 日摂取量は10年前に比べ、各世代とも減少。一方、肉類の摂取量は全世代で大幅に増えていることが明らかとなった。

朝食の欠食率は、男性が14.4%、女性が9.8%。男性は前年に比べ1.6ポイント、女性は0.8ポイント増加した。男女とも20代が最も高く、男性が30.0%、女性が25.4%となった。朝食欠食者ほど肥満度(BMI)が高まる可能性が示唆されており、朝食欠食率の改善は健康政策の重要テーマとして浮上している。




■20代女性の5人に1人が「やせ」、骨粗鬆症のリスク増大へ
成人の体格は、BMIが18.5以上25未満の「ふつう」の割合は男女とも6 割超。B M I が2 5 以上の「肥満」は男性が28.6%、女性が20.3%だった。40代男性の肥満が34.9%で最も多くなっている。

問題視される女性の「やせ」は12.3%。特に20代女性は5 人に1 人が「やせ」という事態となり、各種疫学調査で若年女性の低体重化と骨粗鬆症の関連や、低体重と感染症などによる死亡リスクの増加などが危惧されている。またBMI20未満の低栄養傾向の高齢者の割合は16.8%で、85歳以上では3 割が低栄養傾向にある。ヘモグロビンA1c値が6.5%以上または糖尿病治療経験のある「糖尿病が強く疑われる者」は、男性が前年比1 ポイント増の16.2%、女性が0.5ポイント増の9.2%となった。70代男性は4 人に1 人が該当している。前年の調査結果では、07年調査と比べると、「強く疑われる者」が890万人から950万人に増加した一方、「可能性が否定できない者」(糖尿病予備軍)は1,320万人から1,100万人に減少した。合計は2,050万人と依然として高い水準ではあるものの、07年の2,210万人からは160万人減となった。血圧と血中コレステロールのこの10年の状況を見ると、男女とも大きな変化はみられなかった。

また運動習慣のある人の割合は、男性が33.8%、女性が27.2%。運動習慣が最も低かった年齢層は働き盛りの30代で、男性が13.1%、女性が12.9%となり、生活習慣改善に向けた対策が急がれる。





健康産業新聞1559号(2015.01.07)より一部抜粋
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