2015年1月7日
【健食素材】 2015年は「オメガ3」素材が躍進

2014年人気受注素材ランキング&2015年予想


国内の健康食品受託加工・製造企業を対象に今年の人気受注素材と来年予想される
人気受注素材について調査し80社から回答を得た。今年の受注素材のトップに
立ったのは9年連続のコラーゲンと、新たに並び立った植物発酵エキス(酵素)。
そのほか青汁素材、グルコサミン、プラセンタを含む上位5素材が上位を独占。
新たに乳酸菌が昨年の10位から6位にランクアップした。さらにDHA、EPAなどを
含むオメガ3素材や、健康食品・サプリメント素材として長きにわたり
親しまれているミネラル類、ローヤルゼリーといった素材も新たに顔を出した。

今年の人気受注素材で回答があったのは50種類。ほぼ前年並みの回答数だった。
主に美容素材とアクティブシニアサポート素材に二分されており、今回もアンチ
エイジング需要の根強さを反映した結果となった。

1 位はコラーゲンと植物発酵エキス(酵素)が並んだ。コラーゲンは美容素材の
代表格であることに変化はないが、国内市場向けの供給は減少傾向。日本ゼラチン・
コラーゲンペプチド工業組合の発表でも、昨年の食用コラーゲンペプチドの出荷量は
前年比で5 %程度落ち込んだ。現在はおおよそ下げ止まりをみせており、回復段階に
入っている。美容・美肌素材としての認知は抜群であるが、大手サプライヤー各社では
ロコモティブシンドロームやサルコペニアなどに対応するシニア向けの健康食品素材
としての販売を強化するために、エビデンスの拡充を活発に行っている。差別化をはかる
目的でペプチドの構造を重視した製品設計が増えている。
世界的な需要増により豚皮、牛骨など一次原料の確保は難しくなっており相場は上昇。
さらに円安などもこれに輪をかけた結果、素材に関しては本格的な値上げも実施された。

酵素は、美容、ダイエット、断食健康法といわれる「ファスティング」、冷え対策を目的
とした商品として浸透。昨年は新製品やリニューアル品投入も進んだ。リピーターの獲得を
期待できる商品として今後も伸びが期待されている。
従来の老舗メーカーに加え、大手企業から中小企業まで新規参入も増えており、ドラッグストア、
通販、無店舗、エステサロンなど販路を選ばない商品としてすそ野を広げる。2013年の市場規模は
450億円に達しており、国内のみならず海外への輸出も本格化。また訪日観光客向けへのインバウンド
需要も拡大している。

3 位は青汁素材。野菜不足を補う素材として定番化。整腸作用や美肌など体感に表れやすいことから
リピーターは多い。20~40代の比較的若い層の掘り起こしも進んでいるようだ。昨年の市場規模は
7 %増の870億円に達しており、6 年連続で成長。来年の予想も3 位にランクインしており、安定感抜群の
素材として1,000億円市場の大台も視野に入った。

4 位のプラセンタは昨年と同順位。(公財)日本健康・栄養食品協会の認定健康食品数は10月31日現在で
25品目に。昨年の規格基準設定後、急速なスピードで認定品目が増えた。一部で懸念されていたブタ流行性下痢
(PED)の発生は大きな問題にはならなかった。人気美容素材としてのポジションを確立しており、
植物発酵エキスなどと配合した飲料やスムージーなどの製品化も目立っている。ゼリー、飲料から打錠、
カプセルなどの幅広い剤形が市場に流通している。植物発酵エキス同様、訪日観光客向けの販売も拡大している。
女性系疾患への対応や抗うつ、肝機能改善、滋養強壮に関する機能性研究も進んでおり、今後はマルチな機能を
有する素材として、一層の飛躍が期待されている。

5 位のグルコサミンは日本ではロコモティブシンドローム対応のサプリメント素材として、定番になっている。
エビ、カニ由来を中心にイカ、発酵など由来はさまざまだ。サプリメント用途はもちろんのこと、最近は粉末飲料
や乳飲料をはじめ一般食品分野にも進出している。

6 位に入ったのは乳酸菌。クローズドマーケットだけでなく、通信販売分野でも伸長。感染症対策素材としても
クローズアップされており、そのほか免疫賦活、アトピー改善、花粉症改善、口腔衛生向上からメンタルケア、
睡眠改善、肝機能向上、美肌、抗炎症など素材のもつポテンシャルの高さは随一。機能のみならず差別化戦略や
訴求力の強い素材として市場を拡大している。乳酸菌サプリメントは一般消費者の認知度向上により、店頭販売
での販売も拡大傾向にあるほか、医家向けルートでの評価も高い。

そのほか、スーパー、コンビニや外食産業などを中心にブーム化したアサイーもサプリメント関連の用途として
ランクインしている。

来年の人気受注素材の予想に関しては、1 位が植物発酵エキス(酵素)の21票で他を圧倒。
2 位のコラーゲン(15票)以下、青汁素材(14票)、グルコサミン(10票)、プラセンタ( 9 票)までは
今年の人気素材の順位と変わらない結果に。新たにプラセンタと同票のオメガ3 素材(DHA、EPAなど)が5 位に
ランクアップした。オメガ3 素材は、来春からの導入が予定されている機能性表示食品制度にへの対応が有望視
されており、受託メーカーからの期待のあらわれとも見て取れる。

ボタンボウフウ(長命草)も沖縄素材を取り扱う受託企業からの評価が高く8位にランクイン。
ほかにもスポーツニュートリションを筆頭に、さらにロコモ・サルコペニア対策から肝機能増進までの
幅広いニーズに対応可能なアミノ酸も機能性研究が活発化しており、用途拡大が期待されている。


健康産業新聞1557号(2014.12.10)より一部抜粋
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