2014年12月21日
「認知症対策」で脳サポート素材に脚光

厚生労働省の調査では、2012年時点で全国の65歳以上の高齢者3,079万人中、
認知症有病者数は約462万人と推計。11月6 日、主要7ヵ国(G 7 )を中心に
都内で開かれた安倍首相は現行の認知症施策推進5 ヵ年計画の見直しを宣言した。
認知症対策は国の重要課題であり、市場拡大の期待もかかる。


健康食品市場では、脳機能の低下の抑制・強化を目的とした素材、
製品の提案やエビデンスの獲得が活発化している。

先述したアルツハイマー型認知症の原因物質Aβの発現抑制に関しては、
『青大豆EXパウダー』を取り扱う日清ファルマが老化促進モデルマウスを用いた試験で、
青大豆の摂取により大脳皮質のAβ量が減少し、生成・凝集・沈着も抑制される可能性を示唆。
静岡県立大学との共同研究で、老化に伴う学習能と記憶能の低下が抑制されることを確認し、
「脳機能低下抑制剤」として特許を出願した。

サン・メディカもAβ毒性抑制物質「アミロバン」を含むヤマブシタケ抽出エキス『アミセノン』が軽度
認知障害に対し有効に働く可能性や、統合失調症の治療に有効であることを大学や医療機関との研究で
明らかにした。現在は睡眠の質の向上に着目した研究を進めている。
大豆由来では、不二製油が信州大学との共同研究「大豆ペプチド摂取による脳神経保護作用」で、
日本農芸化学学会2014年度大会のトピックス賞を受賞し、認知症の発症リスクを軽減させる素材として
大きくクローズアップされた。

最終製品では、認知症予防以外の効果をP R したものや、料理への使いやすさを追求したものが
ユーザー心理をとらえている。大豆レシチンを独自に加工したサプリメント「アルファベスト」
シリーズを展開するHBCフナトによれば、最近は学力向上を期待して購入する受験生も多いという。

『豊年大豆レシチン』などを扱うJ - オイルミルズは牛乳やサラダ、スープなどに混ぜ手軽に摂取できる点を
アピールしている。

北海道バイオインダストリーは、「記憶障害改善作用を有する組成物」として訴求するDPTSを高含有する
『北海道タマネギドレッシング』(200mL)の売り上げが好調。日本野菜ソムリエ協会主催の
「調味料選手権2014」ではサラダ部門の最優秀賞を受賞に輝き、現在、月に1 万2,000本を売る
大ヒット商品となっている。

これらの素材や製品は来年度導入予定の新機能性表示制度でも脚光を浴びそう。
「脳の健康をサポート」、「正常な記憶・学習能力の維持を助けます」といった表示ができる見込みで
市場活性化の期待もかかる。


健康産業新聞1558号(2014.12.17)より一部抜粋
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