2014年12月22日
【2014年総括】 化粧品受託製造

7割が増収、異業種・海外企業の獲得に向け提案強化


本紙編集部が化粧品受託企業160社以上(有効回答72社)を対象に実施した
取材およびアンケート調査によると、今年1年間で売上高が増加した企業は全体の7割となり、
2割の企業が2ケタ以上の売上を記録した。経営状況について、「良好」と回答した企業は
全体の4割に上り、前年の調査に比べ11ポイント上昇。今年上半期の調査と比べると、
消費増税の反動などが影響し、5ポイント減となったが、来年は半数が「良くなる」と回答した。
近年、相次ぐ異業種参入や大手メーカーのアウトソーシング化が進み、受託製造業界にとっては
追い風であるとの見方がある一方、国内の化粧品市場は頭打ち状態が続き、企業間競争は激化している。
各社は生き残りをかけ、他社との差別化、海外展開、異業種参入企業の獲得などに向け体制を整えている。
今年1年間の化粧品受託製造企業の動向をレポートする。


化粧品受託業界に追い風
4割が経営良好も業況二極化


経産省・化学工業統計より算出すると、2014年の化粧品市場は、9 月時点で前年比5%増と好調。
国内市場は頭打ち状態が続き、長い目で見ると縮小傾向にあるとされるなか、
今年は消費増税に伴う新製品・リニューアル品の相次ぐ投入が奏功したようだ。
化粧品受託製造業界では、化粧品メーカー側のアウトソーシング化の加速、
異業種参入ラッシュなどを追い風に売り上げを伸ばす企業が増えていることが、
今回の調査からも明らかとなった。1 4 年の売上高を聞いたところ、69%の企業が前年を上回ったと回答。
19%の企業が2 ケタ増を達成した。また、前年割れの企業は14%だった。14年の経営状況については、
「良かった」と回答した企業が41%と、前年比で11ポイント増加。一方、「どちらともいえない」と回答した
企業も45%に上り、業況の二極化がみられた。

「良かった」と回答した企業からは「異業種や海外からの新規顧客を獲得した」、
「円安の影響で輸出向け商品の受注が増大した」、「取り扱い素材がヒットし売り上げが増加した」
といった声が聞かれた。一方、「悪かった」「どちらともいえない」と回答した企業の大半が、
円安の影響を受けたと回答。「輸入原料・エネルギーコストの値上げが利益を圧迫した」、
「海外からの受注が増加し売上は上昇したが、原料コストも増加し利益的には横ばい」、
「仕事量は増加したが原材料の高騰で利益がそれほど増えていない」などといった声が相次いだ。
また、「増税前の生産量増加に比べ、増税後の落ち込みが強かった」など消費増税の影響を挙げた企業も
多くみられた。


新規顧客獲得のキーワードは
「企画提案力」


「今後の化粧品受託業界の動向・展望」について聞いたところ、約4 割が「海外展開が進む」と回答。
国内需要減少が叫ばれるなか、海外進出を重要視する企業が増えている。特にアジアでは「Made in Japan」に
対する評価が依然高く、「海外も日本の化粧品を欲しがっている」とし、今後は「ハラル認証が注目される」
といった声も聞かれた。また「専門的品目を扱うOEMと総合的品目を扱うODMの二極化が進む」、
「相次ぐ異業種参入への対応が求められる」といった声も多く挙がった。一方、
「委託者が増え、受託業界は活性化する」といった明るい声も聞かれた。
「今後の化粧品受託業界に求められること」については、大半の企業が「企画提案力」を挙げた。

異業種参入企業が増えるなか、新規顧客獲得のためには総合的な受託能力が求められているようだ。
また、他社との差別化や新規顧客獲得に向けた取り組みとして「開発・技術力」、「スピーディーな対応」、
「品質管理・品質保証のレベルアップ」などを挙げた企業が多くみられた。

「新規顧客の開拓や新規受注拡大に向けて注力している点」では、「展示会への出展」「HPの充実」などに
取り組む企業が多くみられた。また異業種へのアプローチとして「異業種交流会への参加」と回答した企業も
複数に上った。

健康産業新聞1558号(2014.12.17)より一部抜粋
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