2014年12月5日
訪日観光客増加で伸びる高額サプリ

外国人旅行者向けの消費税免税制度が10月1日に改正され、食品や飲料、医薬品、化粧品などの消耗品を含むすべての品目が免税対象になった。今年の訪日外国人旅行者数は10月の段階で1,200万人に迫る勢いだ。中でも増加傾向にある中国人は、従前より日本の漢方薬や健康食品を土産として買い求めることが多かったが、制度改正以降、高額商品の購入が加速している。外国人旅行者のインバウンド需要増を背景に、業界は大きなビジネスチャンスを迎えている。




外国人旅行者向けの消費税免税品目拡大による市場拡大を見越し、小売業各社は訪日客の囲い込みに腐心している。すでに昨年、中国資本のラオックスが銀座に大型店をオープンしたほか、来年下半期中には韓国ロッテが都内・銀座に大規模免税店を開店することが伝えられている。日本の免税店は現在約6,000店だが、対象品目の拡大と免税店申請の弾力化により物産店、食料品販売、酒屋、ドラッグストアなどの参入が活発だ。

外国人からも人気のマツモトキヨシでは今回の制度改正にあたって事前にプロジェクトチームを発足し、入念に準備を進めてきた。時間がかかる申請書類についてもシステム化してスムーズな対応が可能になったほか、免税レジも稼働台数を柔軟に対処できるような体制を構築。免税対象品を販売する店舗は11月中には30店舗に増やし、今期中には50店舗まで拡大する計画だ。広報室では「外国人客の売り上げは倍増とまではいかないが、制度改正後は目に見えて増えている。特に中・台・港の観光客の購入が目立っており、メイドインジャパンに寄せる信頼の高さが理由と感じる。売れ筋は化粧品、アイマスク、使い捨てカイロなどで、自国には存在しない商品の購入が顕著だ。健食も売れており、当社PBの『MKカスタマー』ではナットウキナーゼなど“日本の食”を感じさせるこだわりをもった商品が人気」と話す。

サプリメントメーカーの(株)ヒロソフィーは3年前から中国人向けにプラセンタサプリや化粧品を免税店などで販売し、右肩上がりで成長。担当者は「当初、中国人には漢方薬(紫河車)のイメージがあり受けはよくなかった。最近では状況が変わり、プラセンタの認知が高まっている。店舗には商品知識の豊富な販売員を派遣し、中国人の購買意欲を刺激するセールストークや手法が奏功している」と述べている。プラセンタ以外にも外国人旅行者に人気なのは霊芝、酵素、CoQ10、マカ、ウコンなど。免税量販店では2 万円近くから3 万円台後半の高額商品が並ぶ。日本製の品質と安全性の高さを理由に、大量に購入する外国人も珍しくない。特に中国人は、贈答品に高額商品を選ぶことが多いという国民性も関係しているようだ。健食用キノコ卸のチハヤ(株)では霊芝の引き合いについて「息の長い健康食品素材であり販売は堅調。目に見えた恩恵を受けるとすれば、これからかも」と期待を寄せる。

日本の免税販売市場は小さく、韓国や香港、シンガポールなどに水をあけられている。円安や東京五輪開催などを理由に外国人の訪日は増加の一途をたどる見通しで、潜在市場は計り知れないほど大きい。内需が冷え込む中、新たな販路として確立する兆しをみせている。





健康産業新聞1555号(2014.11.26)より一部抜粋
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