2014年10月22日
<特集>毛髪・頭皮ケア

ヘアカラートリートメント好調、サプリ開発も活発化


高齢化社会に比例して、国内の薄毛人口も増加傾向にある。現在、4,000万人以上が
薄毛や脱毛に悩みを抱えているといわれる中、毛髪・頭皮ケア商材の市場が熱を帯びている。
なかでも中高年女性をターゲットとしたヘアカラートリートメントの人気が高く、
通販メーカー中心だった分野に、ドラッグストアなどで展開する大手
ヘアカラーメーカーも新製品を開発して市場に参入してきた。
また、体の中から毛髪に良い環境を整えるヘアケアサプリメントの開発も活発化。
サプリメントメーカーと毛髪業大手のコラボレーションなどもみられる。
今後の市場拡大の上で、体の内外から育毛や発毛にアプローチする
トータルケアにも注目される。


高齢化社会背景に、増える薄毛人口


加齢やストレスをはじめ、偏った食事、運動不足、睡眠不足── などの
生活習慣の乱れを背景に、薄毛に悩む人々が増加している。
各調査をみると、薄毛人口は男女を合わせると4,000万人以上といわれる。
薄毛は加齢とともに進行する傾向にあり、高齢化が進む中、
薄毛に悩む中高年層は、今後も増加すると予想されている。

一般的に頭髪はおよそ10万本といわれ、発毛してから成長を続けた髪は、
自然と脱毛し、再び新しい髪が生える。ヘアサイクルの周期は、
男性の場合は約2 ~ 5 年、女性の場合は約4 ~ 6 年といわれる。
このヘアサイクルのバランスが崩れると、十分成長しきれない髪が増え、
薄毛・脱毛が進行することになる。

遺伝以外で、若年層の薄毛の多くは、前述の生活習慣の乱れが要因といえる。
また近年は、女性の脱毛や薄毛が増加傾向にあるといい、
ヘアケアアイテムの中では比較的男性ユーザーが多かった育毛剤でも、
最近は女性向けの製品が増えているという。


ヘアカラートリートメントのOEM好調


経済産業省の化学工業統計によると、2013年の頭髪用化粧品の出荷金額は
3,990億円(前年比99.3%)。厚生労働省の薬事工業生産動態調査によると、
毛髪用剤の生産金額は1,532億円(同104%)と、ほぼ横ばいで推移している。

アイテム別にみると、高齢化社会を反映して染毛剤関連が
成長していることがうかがえる。
毛髪・頭皮ケア商材には、シャンプー、リンス、トリートメント、
コンディショナー、育毛剤、染毛剤―― など様々な商材がある中、
今回の取材では、ヘアケア専業、ヘアケア化粧品の開発に強いOEMメーカーの多くが、
「ヘアカラートリートメントの開発依頼が伸びている」とコメント。
コスメナチュラルズでは、特許製法で染毛効果が長期間続く
ヘアカラートリートメントのOEM提案が奏功。ヘアケア専業のOEMメーカー・近代化学でも
開発依頼の4 割がヘアカラートリートメントという。

ヘアカラートリートメントはもともと、新聞広告やチラシなどを宣伝媒体とした
通販メーカーが市場を牽引してきたが、最近はドラッグストアに棚を持つ
大手ヘアカラー専業メーカーなども新製品を開発して、市場に参入、
群雄割拠の市場となりつつある。ヘアカラートリートメントの人気の背景には、
高齢化社会という一面もあるが、むしろ毎日のシャンプー後にトリートメントとして
使用できる利便性、染毛剤と比較して髪を傷めない上、ナチュラルに染まっていく点などが
中高年女性に受けているようだ。その他OEMメーカーには、育毛剤、トリートメント、
コンディショナーなどの受注、さらにダメージケア機能を持つシャンプーなど
「髪のオールインワン」的な商材の受注が多いもようだ。


ヘアケアサプリの開発も活発化


毛髪・頭皮ケア市場全体の動向を見ると、近年は髪に良くないといわれる成分や
添加剤を排除したオーガニック&ナチュラル志向のシャンプーなど、
汚れの洗浄だけでなく、毛髪や頭皮の健康までを意識した商材が多い。
さらに最近は、身体の内側から毛髪に成分をサプリメントで摂取する
インナーケアにも注目が集まっている。

カイゲンファーマは、北海道産・マコンブ仮根由来の特許素材
『ガニアシ』の育毛効果に関するエビデンスを取得。
毛髪業大手・アートネイチャーとのコラボレーションをはじめ、
複数の育毛サプリメントに採用が進んでいるという。
ヘアーインベストは、水素サンゴパウダー配合の白髪改善、
育毛効果を訴求したサプリメントが好評だ。

ほかにも、成長因子を含むプラセンタ、E型コンドロイチン、ミレットなど、
発毛や育毛に良いとのデータを取得する食品素材を用いたヘアケアサプリメント、
ケラチンやコラーゲンなどを配合し、「肌・爪・髪」の美を訴求するサプリメント
などの開発も活発化している。
発毛・育毛専門サロンなどでは既に行なわれている、
これら内外からのアプローチが今後、理美容業界や一般流通にも浸透することで、
毛髪・頭皮ケア市場は今後もさらなる拡大が見込まれる。


健康産業新聞1549号(2014.10.8)より一部抜粋
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