2014年10月3日
栄養機能強化たまご 品質を重視した事業展開が加速

完全栄養食品といわれる卵。最近では、飼料の工夫によってビタミンやDHA、ヨウ素を強化した鶏卵が栄養価の優れたプレミアムエッグとして浸透するなど、高付加価値卵への需要が高まっている。機能性表示の実現をにらみ、新製品の開発や、従来品の見直し、エビデンス情報の収集を始める企業もでてきており、卵が再評価されている。さらにたまご由来素材もたんぱく、カルシウムに加え、バイオ技術を応用した感染予防、骨代謝、抗メタボと機能性素材の開発も活発だ。健康産業における「たまご」の存在感が増している。




■たまごの栄養機能に再注目
日常食として親しまれるたまご。現在、栄養強化や飼育法に工夫を凝らした付加価値型の特殊卵は国内だけでも1,000アイテム以上があるといわれており、多様化が進んでいる。特殊卵では、脳に良いD H A・E P A、αリノレン酸、抗酸化のアスタキサンチン・セサミン、CoQ10、ミネラルやビタミン、葉酸などの栄養機能を強化した製品が登場。現代のニーズに応じた開発が進められており、その栄養機能に注目が集まっている。最近では、栄養強化した付加価値卵を妊婦や高齢者向けのギフトとして利用されるケースも目立っている。また、たまごが本来持つ栄養価も見直されてきた。「完全栄養食品」といわれるほど栄養豊富なたまごは、人の体内で作ることのできない8 種類の必須アミノ酸をバランスよく含んでおり、良質の動物性タンパク源として、高齢者の低たんぱく予防や運動機能維持が期待できる。卵黄に含まれるリン脂質の脳への働きやカロテノイドの抗酸化能も注目を集めている。ほかにも、満腹感の持続、抗メタボ、認知機能低下の抑制、抗老化・抗炎症などにも有用とする研究報告が相次いでいる。




■高齢者ほど摂取増加傾向に
たまごは世帯主が高年齢になるほど、鶏卵の1 人あたり家計年間購入量が多い傾向があり、50歳以上の高年齢層世帯主で購入量が全世帯の平均を大きく上回った。シニア層はより安全にこだわり、栄養強化した付加価値の高いたまごを選ぶ傾向も顕著。健康長寿実現に向けて、日頃の食事から栄養素を摂取する意識が高く、高付加価値卵の需要は拡大していくと予想される。
各社の動向として、イセ食品(株)が主力ブランドである「森のたまご」を昨年10月にラインナップ強化し「森のたまご匠オメガ3 」としてリニューアル発売。魚油などを配合した高品質な飼料を食べたニワトリから生まれ、通常の卵と比較してもオメガ3 脂肪酸を豊富に含み、コクのある味わいが特長。オメガ3 の含有量は通常卵は163mgに対して、森のたまご匠は313mg(可食部100g当たり)。JA全農たまごが展開する「しんたまご」は、葉酸やビタミンE など栄養価を強化したプレミアム感のある商品として、40代~50代など自分好みの良い卵を選ぶ機会が増える年代層から高い支持を得ている。中部飼料(株)鶏卵事業部はセサミンと通常卵の10倍のビタミンE を含んだコクのある『ごまたまご』を販売。全国地養卵協会は、美味しく安全な地養卵を提供する為に組織された地養ブランドは、甘味とコクが強く、脂肪、生臭さが少ないことが特徴のひとつ。
各社では、たまごをビジネス市場だけでなく社会貢献活動として捉える動きも活発化している。たまごの普及活動にも力を入れるイセ食品グループでは、先月24日にイセ文化財団が「第16回ハッピーイースター卵あそびコンテスト」表彰式を東急百貨店で主催し約150名が出席。子供達との交流事業も含めたたまごの市場活性化に努めている。J A全農たまごは、たまごの魅力を情報発信していく場として従来から実施しているJ A 全農グループとしての料理教室や、近年は公式キャラクターである「オムレッツくん」のFacebookを通して、たまご料理や豆知識などの情報を発信しており、ファン数も14,000を超すなどユーザーとのコミュニケーションの場を順調に構築している。日本農産工業は、近年発生している意図した毒物混入事件などにも高い意識をおき、フードテロ対策も強化している。信頼を求める顧客へ安全・安心で美味しい健康長寿プレミアムエッグを供給し、消費者の健康長寿を支援していきたいとしている。




健康産業新聞1544号(2014.9.3)より一部抜粋
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