2014年9月8日
【フェイシャルケア】年替わりでヒット商材、市場活発  “水素”美容、ブレイクの予感

女性の「美しさ」「若さ」への探究は、いつの時代も衰えることのない永遠のテーマ。なかでも見た目の美しさや若さにとって最重要となるのが「顔」で、シワ・シミ・タルミをケアし、ハリ・ツヤのある若々しく美しい肌へ導く「フェイシャルケア」は年齢に関係なく女性にとって最大の関心事だ。フェイシャルケア商材の市場は、中高年層をターゲットにしたエイジングケア化粧品、「健康的な素肌づくり」に対応する洗顔類、サプリ・ドリンク類、美顔器類などを含め1兆円を超える規模に達する。年替わりでヒット商材が出てくるのも同分野の特長で、今シーズンは“水素”美容が話題を集めている。




■中高年のエイジングケア化粧品が人気 セット販売で顧客囲い込みの動き
経済産業省の化学工業統計によると、2013年のスキンケア化粧品の国内販売金額は約6,456億円(前年比101%)。石鹸(浴用・固形)は約260億円(同106%)と順調に推移。なかでも近年市場が拡大している日焼け止め(UVケア)は、約423億円で前年比128%と伸長した。ここに薬用化粧品や海外ブランド化粧品、美顔器、美肌系ドリンク・サプリメントなどを加えると、フェイシャルケア商材の市場は1兆円を超える規模と予想される。

本紙が6 月に実施した化粧品OEMメーカーへのアンケート調査によると、最近の化粧品の受注トレンドは、「エイジングケア」。高齢化社会でアクティブシニア層が増加する中、経済的なゆとりを持つこれら世代をターゲットにした高機能化粧品の販売が奏功している点が背景にあるようだ。化粧品受託大手のコスメナチュラルズでも、中高年向けの高機能エイジングケア化粧品の開発依頼が年々増加しており、ほうれい線や目尻などをピンポイントにケアする「抗シワ」クリーム、高保湿性のモイスチャーローション、年齢と共に硬くなった肌表面を軟らかくしてターンオーバーを促進させるソフトピーリングなどの受注が増えているという。
一方、健康的な素肌づくりに着目した商材も人気だ。フェイシャルケアの基本は、汗や皮脂・メイクで汚れた顔の洗浄と言われる。このためクレンジングや石鹸などの洗顔系アイテムは、本紙調査でも常に、人気受注アイテムの上位にランクインしている。透明石鹸のOEMに定評のあるナユタでは、「肌への優しさ、豊かかでキメ細かな泡立ち」をコンセプトに、天然成分を用い、界面活性剤やアルコールフリーの透明石鹸が人気という。テクノビューティーサプライでは、洗浄成分と美容液成分を1 つの石鹸で実現させた「ダブルソープ」や肌同様に弱酸性の美容液石鹸など高付加価値石鹸が人気という。素肌づくりに着目したアイテムとしては、インナーコスメとも呼ばれるコラーゲンやプラセンタ、ヒアルロン酸、エラスチン、セラミドなど、保湿や美肌に有効な成分を配合したドリンクやサプリメントなども定番化している。ホルスではプラセンタエキスを発酵させ機能性を高めた『発酵プラセンタエキス末』が差別化素材として好評。丸善製薬ではパイナップル由来のセラミド素材『ブライトニングパイン』の原料供給が好調に推移しているという。セラミドは資生堂のトクホ申請などもあり、注目株の美肌成分として需要拡大が期待される。

その他、美顔器も近年人気アイテムだ。美顔器には、音波やスチームなどの働きで洗顔をサポートするもの、タッピングやニーディング、ドレナージュなどエステティシャンの手技を代替するもの、イオン導入やエレクトロポレーション(電気穿孔法)、炭酸ガスの働きで化粧品の有用成分を肌深部まで届けるものなど様々なタイプが登場している。最近では、“美容家電”と呼ばれ、大手家電メーカーも相次いで参入。家電量販店には専用売場も設置されるなど市民権を得ている。最近の市場傾向としては、耐久材の美顔器と消耗材の化粧品やサプリ(ドリンク)とのセット販売で、顧客を囲い込む動きが目立っている。




■美容・エステ・コスメ業界が“水素”に注目
フェイシャルケア市場は、年替わりでヒット商材が生まれるなど、活発な動きを見せている市場だ。なかでも今シーズンの注目株が“水素”商材。水素には抗酸化をはじめ、美白や保湿など美肌に対する有用性も多々確認されており、既に学会等でも発表されている。本紙調査で水素商材の市場は昨年200億円に到達、さらに拡大が期待される中、美容・エステ・コスメ業界が、水素の美容・アンチエイジング効果に注目し始めている。こうした中、従来の水素水や水素サプリに加え、体の外側から水素効果を得るためのアイテム開発も活発化。水素化粧品をはじめ、水素入浴料、水素水フェイスバス、洗顔フォームの泡に水素ガスを溶解させる美容機器、ミスト化した水素水を顔に吹きかける美顔器―― などが登場し、美容院やエステサロンなどへの導入が始まっている。

水素を軸としたサロンも登場。東京・六本木の「水素館」では、水素サプリメントの飲用と水素ガスを専用チューブで鼻から吸引させるサービスを提供。昨年週刊誌や女性誌に取り上げられて以降は、美容・アンチエイジングに関心の高い女性客も含め、来店客数は右肩上がりという。今後は水素商材と合わせ、サービスの動向にも注目される。





健康産業新聞1541号(2014.8.13)より一部抜粋
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