2014年8月20日
【機能性食品】 開発のプロトタイプ、確立へ 農水支援事業で採択

農林水産省は昨年から実施している提案公募型の委託事業
「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業」について、
平成26年度の新規研究課題(全63題)を今月11日に発表。

「ストレス軽減作用を持つ機能性食品の評価法の確立とその開発」、
「酸化しないオメガ3高度不飽和脂肪酸素材の開発」など、
機能性表示制度活用が見込まれる研究が採択された。

慶応大教授の水島徹氏は、「医学・薬学の見地から機能性エビデンスを確立したい」
と意気込んでおり、機能性食品開発のプロトタイプ確立を目指す。

農水省では、農林水産業・食品産業の成長に向け、総予算約52億円をかけ、
研究開発から実用化にいたるまでの支援に乗り出す。


■表示制度見据えた研究も

同事業は、農林水産業・食品産業の成長産業化に必要な研究開発を
基礎段階から実用化段階まで支援する採択事業。

研究開発のテーマは、理工系や医学系を含む多様な研究機関等の
独創的なアイデアや基礎科学など萌芽段階の研究が対象。
今回採択された研究課題の中には、食品の機能性研究に係る開発も数多く
含まれており、新しい食品の機能性表示制度を見据えた取り組みも目立つ。


■需要見込まれる 素材開発にスポット

採択された研究課題の中でも目を引くのが
機能性食品素材の開発に関する研究。

慶應義塾大学薬学部教授の水島徹氏が研究総括する
「ストレス軽減作用を持つ機能性食品の評価法の確立とその開発」では、
ストレスに対し生物が産生する生体防御タンパク質に着目。
ストレス軽減作用を持つ生体防御タンパク質を同定、機能性食品として開発する。
「機能性食品を医学・薬学の見地から探索し、将来的には開発した素材で
機能性表示を実現するまで持っていきたい」としている。
今後、機能性食品素材の開発におけるプロトタイプの確立を目指す。

北海道大学大学院水産科学研究院教授の宮下和夫氏は、
「酸化しないオメガ3 高度不飽和脂肪酸素材の開発」で採択。
同氏はこれまでに、葉緑体膜ではα-リノレン酸がグリセロ糖脂質(GL)
として存在し、酸化されないことを発見しており、今回の研究では、GL形態での
安定なオメガ3 素材を未利用野菜資源から開発することを目的としている。

そのほか、長崎県農林技術開発センター・宮田裕次氏が
「茶生葉との共溶解技術を利用した摘果ミカンからの
高溶解フラボノイド含有食品等の開発」、東京農業大学生物産業学部・山崎雅夫氏が
「新しいビジネスモデルを創出するホタテ加工新副産物の
多用途・高付加価値素材の開発」、京都大学・大日向耕作氏が
「ペプチド構造-活性相関を基盤とする神経系に作用する高齢者対応食品の開発」
をテーマに研究開発を進める。

健康産業新聞1542号(2014.8.20)より一部抜粋
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