2014年8月26日
アミノ酸 活況のエナジードリンク市場で採用増

エナジードリンク元年とも言われた昨年、国内市場におけるエナジードリンクの売上は記録的伸びを示し、若者を中心に支持された格好だが、その勢いはとどまることなく、市場に参入した企業が一斉に新商品を投入している。こうした商品に配合されているのがアルギニンやBCAAなど。おじさんのイメージという“栄養ドリンク剤”が“エナジードリンク”と姿を変え、マーケットが拡大している。一方、拡大を続けるランニング人口をターゲットにしたサプリメントも好調だ。ランニングは、ブームを超えてライフスタイルに定着したともいえる状態になっており、運動強度が増すとともに、運動中の栄養補給の重要性が認知され始めている。BCAAをはじめ、グルタミンや、L-カルニチンなど疲労回復系素材として採用が進んでいる。また、シニア向けロコモティブシンドローム対策として、筋肉強化・抗疲労を目的にアミノ酸への期待が集まっている。




■勢い衰えぬエナジードリンク市場 アルギニン供給量拡大
2000年にレッドブルによる国内進出以降、じわじわと拡大を続け、いまや500億円市場に到達する勢いのエナジードリンク市場。各社製品にはアルギニンやBCAAが配合され、原料メーカーへの聞き取りではアルギニンは共通して供給量が増加している。食品メーカーから製薬メーカーまで、こぞってエナジードリンクを開発しており、アミノ酸の新たな活躍フィールドとして活況を呈している。

これまで、レッドブルやモンスターをはじめとした海外製品がリードしてきたエナジードリンクだが(現在でもエナジードリンク市場における約70%がレッドブルのシェア)、国内メーカーも工夫を凝らした商品を開発している。今春ハウスウェルネスフーズが発売した『サムライド』は、武士をイメージさせるデザインに仕上げているほか、配合成分に八角エキスやナツメエキスを加えて差別化を図る。これは当時武士がこぞって愛用していたという歴史的背景を用いて、武士=日本のイメージをより強固にするストーリーコンセプトとなっている。日本発のエナジードリンクとして海外進出も狙っている。製薬大手のエーザイは、『JOMA』を発売。魔女を逆から読ませるネーミングで、パッケージも魔女を想起されるデザインとなっている。人間を超越した存在である魔女のエナルギーをイメージしている。乳酸菌飲料のカルピスも参入している『カルピスソーダエナジーEX』は、乳酸菌に、アルギニン、BCAAを配合している。さらに、サントリー食品インターナショナルは、第一三共ヘルスケアとライセンス契約を結び、エナジードリンク版『リゲイン』を発売した。30~40代のサラリーマンをメインターゲット層に、医薬品リゲインのブランドイメージをうまく生かした戦略で市場でのシェア獲得を狙う。また、同品はアルギニンを1,000mgと他の商品と比較して高配合するなど、体感性も高めている。各社がそれぞれの強みをいかして開発するエナジードリンク市場は今後も活発化していくと予想される。




■運動強度の増加によりニーズ高まる スポーツニュートリション
アミノ酸を配合したサプリメント市場は2,000億円を目前にする勢いだが、なかでもスポーツシーンへ訴求したスポーツニュートリションでのニーズが拡大している。スポーツ人口は増加傾向にあり、アスリートはもちろん、マラソンやランニングなどのユーザーを筆頭に、自転車競技やトレイルランニングなど、通常の運動に比べハードなスポーツ人口も年々増加している。スポーツ愛好家の増加、あるいはよりハードな運動への移行による運動強度の増加に伴い、BCAAを中心とするアミノ酸摂取の必要性が重視されるようになった。飲料やサプリメントは、運動毎の消耗品で、リピート率の高い商品。売上の好不調の波が少なく、メーカー各社とも総じて前年比で売り上げ増を記録している。剤型では、スティックタイプの顆粒品に加え、飲料タイプが主流となっており、運動前・運動中でも手軽に摂取できるかどうかがポイントとなっている。最近ではゼリータイプの商品も増加してきており、今後は複合素材の組み合わせによる商品開発が活発化しそうだ。




健康産業新聞1539号(2014.7.23)より一部抜粋
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