2014年7月4日
健康茶 ルイボス、サラシア、ナタマメ、マカ人気上昇

今年上半期の健康茶市場はヒット商材が不在の中、サラシア、桑葉、ナタマメ、ルイボス、マカ、マテ、ゴボウなど生活習慣対策や美容・ダイエット訴求の商材が安定した売り上げを確保したほか、ノンカフェインのハーブティーの需要も高まり、市場全体では堅調に推移した。主要各社の聞き取り調査によると、前年比2~6%増で推移する企業が目立った。主要購買層である中高年層に加え、20~30代女性の新規開拓も進み、「今年下半期も生活改善対策や美容・ダイエット商材を中心に堅調に推移する」との見通しを立てる企業が多い。




■「健康茶」、上半期も成長持続 マイボトル普及も追い風に
健康茶市場は2011年から3 年連続で成長。今年上半期も定番商材を中心に安定した売り上げを確保した。大震災以降、健康志向や節約志向が一層高まり、自宅で健康茶を飲用する消費者が増えたことに加え、「マイボトル」の普及も追い風となった。
末端市場では昨年に引き続き、美容・ダイエットや抗糖尿など訴求が明確な健康茶やノンカフェイン商材に人気が集中した。ノンカフェインの健康茶は20~40代女性を中心に支持を集め、カモミールやローズヒップなどのハーブティーやデカフェ茶、子育て向けのタンポポ茶などが売り上げを伸ばした。健康茶を製造する主要な受託メーカー各社への聞き取りによると、抗糖尿訴求の桑葉、サラシアが伸長したほか、美容訴求のルイボス、マカ、脂肪訴求のプアール、ウーロン、マテ、口腔ケア対策のナタマメ、メンタルケア素材のカモミールなども受注量を伸ばした。ここ数年で売り上げを伸ばしたゴボウ茶とショウガ紅茶は定番商材として安定した売り上げを確保した。
主要な販路は通販、訪販、宣講販ルート、ドラッグストア、量販店、専門店。また外食ルートでは、健康志向のメニューを強化する中で、健康茶やトクホ茶を導入し、集客アップを図る動きも加速した。
流通チャネル別では、通販ルートでの商品投入が活発で、大手通販メーカーがブレンド茶やハーブティーを主力商材として採用する動きも。サントリーウエルネスでは子会社のコネクトを通じて、百貨店・専門店ルートの直営ハーブショップで150種類以上のハーブティーの販売を展開。健康茶などの通販を行うティーライフは、大手オンラインモールでルイボスティーの販促を強化。プアール、黒豆、杜仲などを配合した『メタボメ茶』やタンポポ根をコーヒー味に仕上げた『ぽぽたん』などの拡販も進めた。楽天市場の直近の健康茶売れ筋ランキングでは、10位以内にルイボスティーが5 商品、ナタマメ茶が3 商品ランクインした。食系・薬系ルートは昨年の健康茶の売り場面積を維持しつつ、売れ筋や定番品など陳列商品の絞り込みで商品回転率を高める利益重視の販売が顕著だ。ブレンド茶のほか、ハトムギ、ウーロン茶、杜仲茶、キャンドルブッシュ、ショウガ紅茶、タンポポ茶、ゴボウ茶、ヨモギ茶、タマネギ茶、トウモロコシ茶などが定番商材に。量販店ルートでは、ハトムギ、ウーロン、ブレンド茶など500~1,000円の価格帯の商材に人気が集中。エステ・美容ルートでは、物販商材としてハーブティーの取り扱う店舗が増加しており、ルイボス、カモミールなどの美容系や、セントジョーンズワート、ラベンダーなどを配合したメンタル系商材の導入が進んでいる。




■トクホ茶市場が躍進「健康志向」鮮明に
無糖茶飲料市場では、トクホ茶やペットボトルタイプのブレンド茶の競争が激化している。特に、「中性脂肪」、「体脂肪」、「血糖値」、「血圧」などの機能性を打ち出したトクホ茶市場の成長が目覚ましく、昨秋以降、新製品の投入も活発化だ。成長した背景には、①「トクホコーラ」の大ヒットの波及効果、②販売単価を維持できる――などが挙げられる。
ボトラー大手各社の動きを見ると、日本コカ・コーラでは、脂肪と糖の吸収を抑えるダブルヘルスクレームのトクホ茶『からだすこやか茶W』を4 月7 日に発売。トクホ市場に本格参入した。アサヒ飲料は4 月16日に糖の吸収と血中中性脂肪の上昇をおだやかにするトクホ茶『アサヒ食事と一緒に十六茶W(ダブル)』を投入した。16種類の素材を配合した『十六茶』は2010年から4 年連続で成長を続け、昨年は前年比4 %増で推移。今回、トクホ茶を発売するに当たって、『十六茶』の高い健康イメージを活用した。
トクホ茶市場を牽引するサントリー食品インターナショナルでは、『サントリー黒烏龍茶』、『サントリー胡麻麦茶』とも好調に推移しており、昨年10月に発売した『伊右衛門特茶』は半年間で販売数量が500万ケースを超える大ヒット商材となった。
トクホ茶以外では、日本コカ・コーラが販売する『太陽のマテ茶』の売り上げが好調で、昨年10月にはティーバッグタイプの商品も投入。マテ茶の原産国の1つである南米のブラジルでは、今月開催のサッカー・ワールドカップや2016年のブラジルオリンピックなど国際的なスポーツイベントの開催が続くことから、同社では「マテ茶に対する関心は一段と高まっていくものと予想される」とし、販促を強化している。伊藤園では昨年6月に発売した『ヘルシールイボスティー』の売り上げを順調に伸ばした。アサヒ飲料では通販限定でティーバックタイプの『薫るべにふうき緑茶』を展開する。自宅で作った健康茶をマイボトルに入れて利用する消費者は年々増加しており、そうした需要の取り込みも視野に入れる。
ペットボトルタイプのブレンド茶の購買層は10代半ば~40代、トクホ茶は30~50代が中心。40代以降が主要な購買層のティーバッグタイプの健康茶とは一部競合する点も見られるが、健康茶は家庭で毎日飲用することを想定して商品化されており、飲用シーンである程度すみ分けされているのが現状だ。





健康産業新聞1534号(2014.6.18)より一部抜粋

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